准教授 行待 三輪(ユキマチ ミワ)

担当する領域科目名 財務会計
研究テーマ 国際会計、統合化、各国会計基準の課題
取得学位 神戸大学 博士(経営学)
研究分野を表すキーワード 国際会計基準・ケーススタディ、コンバージェンス
研究室電話番号 非公開
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研究の概要

 近年、世界の会計基準を統一する動きが加速的に進んでいる。その中で、従来からの各国間の文化や経済的違いについて考慮したうえで統一化を進める「調和化」から、定められた1つの会計基準を全ての国に当てはめる「統合化」へと変容がすすんでいる。その「統合化」の1つとして、製品・商品などの棚卸資産のおける払出単価計算方法の中の後入先出法が国際財務報告基準では廃止され、日本でも2010年4月以降決算期からその使用は認められないこととなった。しかしながら、アメリカでは現在も後入先出法はその使用が容認され続けている。
 これまでは、「統合化」に伴い棚卸資産低価法強制適用に企業業績がどのように変化したのかについて東京証券取引所一部上場企業を対象に検討を行ってきた。現在は後入先出法について、アメリカと日本で採用を行ってきた企業の行動要因を検討している。アメリカでは後入先出法は節税目的で採用されることが一般的であるが、日本には別の要因が存在するのではないかと考えられる。これらの研究の延長線上として、日本で後入先出法が廃止されるに当たり、採用企業がどのような経緯で払出単価計算方法を変更したのかに関しても、実務的な観点より関心を持っている。

主な論文、著書など

  1. 「後入先出法に関する早期適用企業の保守的会計行動―早期費用化による在庫リスクへの対応―」、『産業経理』第75巻第3号(2015年10月)、118-133頁。
  2. 「後入先出法に伴う適用期別企業の財務分析」、『京都マネジメントレビュー』第27巻(2015年9月)、14-41頁。
  3. 「石油業における在庫評価の会計行動―国際会計基準統合化による後入先出法廃止との関連から―」、『京都マネジメントレビュー』第25号(2014年9月)。
  4. 「会計数値における棚卸資産の増加と将来業績の関連―実在企業のケーススタディ分析―」、Discussion paper series(No.2013-01), The Society of Education & Research in Management(kyoto sangyo university), 2013年8月。
  5. 「棚卸資産と将来業績の関連性」(高田知実との共著)、『会計情報のファンダメンタル分析』第2章(桜井久勝・音川和久編著)、中央経済社、2013年3月。
  6. 「棚卸資産の低価法強制適用に伴う企業の財務的影響の研究―原価法採用で評価損計上を行っていた企業のケーススタディ」、『研究年報』第14号(和歌山大学経済学部設立60周年記念特集号)(2010年)、449-468頁。
  7. 「棚卸資産にかかる低価法適用の財務諸表上の影響に関する研究―早期適用企業と原価法採用企業の会計行動と特徴―」、『研究年報』(和歌山大学経済学会)第13号(2009年)、75-98頁。
  8. 「棚卸資産の期末評価にかかる企業の財務的特色とその影響―原価法及び低価法併用企業の会計行動と特徴」、working paper series(No.09-06)(2009年8月)。
  9. 「棚卸資産の低価法強制適用における財務諸表上の影響に関する研究(2)」、『経済理論』(和歌山大学経済学会)348(2009年3月)、103-150頁。
  10. 「棚卸資産の低価法強制適用における財務諸表上の影響に関する研究(1)」、『経済理論』(和歌山大学経済学会)347(2009年1月)、97-112頁。

特記事項

 家族の関係で名古屋に住んでいたこともありますが、単独生活を含めて結局関西での生活が長くなりました。現在は京都在住です。ゆったりした環境で研究や教育を行えるこの仕事が天職と思っています。

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