教授 上野 継義(ウエノ ツグヨシ)

担当する領域科目名 アメリカ経営史
研究テーマ 日米の人事管理の比較史的研究
取得学位 中央大学 博士(経営学)
研究分野を表すキーワード 経営史、労働史、社会史
研究室電話番号 075-705-1918
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研究の概要

 革新主義期のアメリカで進展した安全運動(safety movement)と人事管理との関連について研究しています。大企業の製造現場で安全委員会活動を指揮した安全管理者たちは、一般に「セイフティ・マン」と呼ばれていました。彼らは事故防止を目的に組織した安全委員会が労使協調の手段に応用できることに気づくようになり、やがて彼らの中から人事管理者へと転身し、従業員代表制運動を指導するものが現れました。私的福祉資本主義(welfare capitalism)のリーダー、アーサー・ヤング(Arthur H. Young)もそのような人物のひとりです。わたしはこのようなセイフティ・マンたちの思想と行動に即して、安全運動から人事管理、および労使関係管理(industrial relations)への影響を明らかにしようとしています。
 最近は、日本の安全運動との比較史的研究にも注目しています。

主な論文、著書など

  1. 上野継義「産業看護婦による移民のアメリカ化―安全運動と訪問看護運動との協働―」『医療化するアメリカ―身体管理の20世紀』平体由美、小野直子編, 91-146. 彩流社, 2017年3月. 産業看護婦 (industrial nurses) による移民のアメリカ化の作業を復元することにより、労使関係のはざまで揺れうごく彼女たちの思考と行動をすくいあげ、20世紀初頭の大企業労務政策の一面を明らかにした。
  2. 上野継義「人事部創成神話の起源―インダストリアル・エンジニアリング生成史の一断面」および「科学的管理と人事管理とのかかわり―人事部創成神話の起源・後篇―」アメリカ経済史学会編『アメリカ経済史研究』第14号 (2015年12月): 1-29; 第15号 (2016年12月): 1-25. アメリカ企業管理史において今なおすっきり理解できない問題のひとつである科学的管理と人事管理とのかかわりについて実証的に検討した。
  3. 上野継義「アメリカ人事管理運動と『人間工学』の諸相 (1) (2)―人間工学ブームの盛衰―」福島大学『商学論集』第83巻第4号 (2015年3月25日): 93-118; 第84巻第1号 (2015年6月): 39-68. アメリカの人事管理生成史を、管理の制度化と専門職化の視点から再構成し、新しく書き換えようとした。

教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

  1. 上野継義「産業看護婦による移民のアメリカ化―安全運動と訪問看護運動との協働―」経営史学会第52回全国大会自由論題報告 (2016年10月8日、中央大学)。
  2. 上野継義「アメリカ人事管理運動と『人間技師』の戦い―労務管理の専門職化とのかかわりで―」経営史学会第51回全国大会自由論題報告(2015年10月10日、大阪大学)。
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