教授 岩城 秀樹(イワキ ヒデキ)

担当する領域科目名 金融工学
研究テーマ 金融工学的アプローチによるファイナンス研究
取得学位 京都大学 博士(経済学)、筑波大学 博士(経営工学)
研究分野を表すキーワード 数理ファイナンス、金融工学、保険数理
研究室電話番号 非公開
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研究の概要

 不確実なキャッシュ・フローの価値評価とその最適制御について、確率過程や確率制御法を用いた数理工学的アプローチによる研究を行っている。大学院入学以降、Harrison =Kreps、Harrison=Pliska 流の無裁定評価法によるデリバティブ、すなわち派生資産の価値評価とMerton 流の連続時間経済モデルにおける最適資産選択問題の解法に取り組んで来た。
 最近では、von Neumann = Morgenstern の期待効用理論に代わる不確実性下での個人の意思決定方法の公理的な導出と、その意思決定方法のファイナンス分野への応用、すなわち、各経済主体の資産価値評価と最適資産選択とそれに基づく一般均衡での均衡資産価格の導出、さらにはリスク管理手法の導出に研究の関心がある。より具体的には、Choquet 理論や最適期待理論といった、不確実性についての所与の客観的確率測度から各個人のもつ主観的測度への変換を公理に基づいて行ういくつかの手法とその応用について研究を行っている。

主な論文、著書など

H.Iwaki and Y.Osaki “A dual theory of the smooth ambiguity model,” Economic Theory Vol. 56, 2014, pp.275-289.(Klibanoffらの滑らかな曖昧性モデルによる意思決定基準に対する双対表現を導出し、比較静学を行った)
岩城秀樹『Maximaで学ぶ経済・ファイナンス基礎数学』2012 共立出版(経済学やファイナンスを学習するのに必要な数学を数式処理ソフトMaximaの演習を通じて学習するためのテキスト)
H.Iwaki and Y.Osaki “Some Properties Induced by Optimal Expectations,” FinanceResearch Letters Vol.7, 2010, pp.98-102.(Brunnermeier&Parker, Gollier らが提唱した最適期待理論の持ついくつかの性質を解析的に導出した)
岩城秀樹『確率解析とファイナンス』2008 共立出版。(最近のファイナンス理論を理解するのに必要な確率解析の知識を整理して詳述した)
H.Iwaki and S.Yumae “An Effi cient Frontier for Participating Policies in a Continuous-time Economy,” Insurance: Mathematics & Economics Vol.35, 2005, pp.611-625.(マルチンゲール法を応用することによって成果配当のある保険契約を発行する保険会社の最適運用戦略、及び効率的ポートフォリオを求めた)
H.Iwaki “An Economic Premium Principle in a Continuous-Time Economy,” Journal of the Operations Research Society of Japan Vol.45, 2003, pp.346-361.(Merton 流の連続時間純粋交換経済モデルでの一般均衡を分析するよことにって経済学的保険料計算原理を導出した)
青沼君明、岩城秀樹『債券・金利・為替』2003 金融財政事情研究会(Microsoft Excel による例題の解法を通じて金利モデルを理解することを目指した入門書)
H.Iwaki, M.Kijima and Y.Morimoto “An Economic Premium Principle in a Multiperiod Time Horizon,” Insurance: Mathematics & Economics Vol.28 ,2002, pp.325-339.(多期間純粋交換経済モデルでの一般均衡を分析することによって経済学的保険料計算原理を導出した)
木島正明、岩城秀樹『経済と金融工学のための基礎数学』1999 朝倉書店(経済学や金融工学を学ぼうとする学部学生を対象にした数学の入門書)
岩城秀樹『デリバティブ─理論と応用─』1998 朝倉書店(デリバティブの価格評価における無裁定価格評価法その応用を扱った大学院初級レベルの解説書)

教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

“Comparative Statics and Portfolio Choices under the Phantom Decision Model,”The 4th East Asia RMI Workshop at Konkuk Univeristy, Seoul, Korea, 2017.
“Phantom aversion and portfolio choices: The comparative statics,” 6th International Conference of the Financial Engineering and Banking Society, University of Málaga, Spain, 2016.
“An Equilibrium Asset Pricing Model under Ambiguity,” The World Risk and Insurance Economics Congress (WRIEC), Ludwig-Maximilians-Universitaet (LMU Munich), 2015.
“An Economic Premium Principle under the Smooth Ambiguity Aversion,” The 41st Seminar of the European Group of Risk and Insurance Economists (EGRIE), St. Gallen, Switzerland, 2014.
“Some Properties Induced by Optimal Expectations, ”Economic Forum at National Cheng Kung University, Taiwan 2009.
“An Optimal Life Insurance Policy in the Investment-Consumption Problem in an Incomplete Market,”13th International Congress on Insurance, Mathematics and Economics, Istanbul, Turkey, 2009 など

特記事項

 日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員(平成26年8月〜平成28年7月)
 日本学術振興会国際交流事業書面審査委員(平成26年8月〜平成28年7月)
 公認会計士試験委員(平成20 年度〜平成22 年度)、公認会計士試験実施検討小委員会専門委員(平成22年3月〜平成29年3月)、東京都立両国高校出身

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