教授 溝部 英章(ミゾベ ヒデアキ)

担当する領域科目名 日本政治史
研究テーマ 日本の国民国家
取得学位 京都大学 法学修士
研究分野を表すキーワード 日本史、国民国家、比較政治学
研究室電話番号 075-705-1698
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研究の概要

 日本人はしっかりと政治をしてきたのでしょうか。伝統や宗教に頼らず、自分たちで力を合わせ、この世に秩序を作り出してきたでしょうか。この問いに答えるために、日本における国民国家形成の歴史をたどろうというのが研究の概容です。

  1. そもそも日本政治史の出発点はどこにあるのでしょうか。古代中世において、日本は中国からどのように分離し独立してきたのでしょうか。
  2. 近世における天下一統の意義はどこにあるのでしょうか。天下人による中央集権化がなぜ幕藩体制という形で分権化されていったのでしょうか。
  3. 19 世紀は各国とも身分制廃止の改革が課題でしたが、明治維新の特質はどこにあるのでしょうか。明治の新中堅層は民衆に対する指導権をなぜ確保できたのでしょうか。
  4. 20世紀になると、民衆を国民国家の一員として統合することが課題となりますが、日本は日中日米戦争を通じ、この課題をどのように果たしていったのでしょうか。
  5. 戦後日本は、一見すると戦前までの歴史と切り離されているかに見えますが、どのように歴史に根ざしているのでしょうか。このように問いかけていきます。

主な論文、著書など

  1. 「日本史研究における<急進主義とその昇華>論の射程(一)」『産大法学』第45巻第2号(2011年)
  2. 「中国問題管見 : 『21世紀の世界秩序』形成国たりうるか?」『京都産業大学世界問題研究所紀要』26号(2011年)
  3. 「日本政治史における急進主義の問題(一)(二完)」『産大法学』第44巻第2号、第3号(2010年)
  4. 「日本史における<大転換>問題-研究序説(一)」『産大法学』第43巻3・4号(2010年)

教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

 私は、本学世界問題研究所において、2013年度からスタートした「日本の政治変容と国家目標」という共同研究プロジェクトに参加し、大いに刺激を受けました。

特記事項

 日本政治史研究といっても、院生は自身の関心に従って、広く研究テーマを選択することができます。これまで指導した院生は9名いますが、修士論文テーマは個性的でした。
 一人目は「引きこもり」を論じ、二人目は松岡洋右の枢軸外交を論じ、三人目は情報社会化に伴う民主主義の変容を論じ、四人目は国民国家の克服を論じ、五人目は日本陸軍の中国認識を論じました。
 六人目は韓国の慶煕大学に留学したので、「韓国におけるナショナリズムの克服」を論じ、七人目は台湾の輔仁大学に留学したので「李登輝論:台湾人国民国家建設の世界史的意義」を論じ、八人目はドイツのパッサウ大学に留学した上、「高山岩男論:総力戦による哲学の実践」を論じました。九人目は「メディア政治と世論」を論じました。
 このように本研究室は、院生自身の研究関心を重んじ、かつ留学を奨励しております。

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