教授 成田 秀樹(ナリタ ヒデキ)

担当する領域科目名 刑事訴訟法
研究テーマ 捜査とプライヴァシーの保障
取得学位 法学修士
研究分野を表すキーワード 捜索・押収、行政調査、船舶の立入検査、プライヴァシー、電子的捜査
研究室電話番号 非公開
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研究の概要

 日本国憲法は、憲法上保護された領域として身体、住居、書類、所持品を例示するが、伝統的には、有体物に対する物理的な強制力の行使がある場合に、憲法上の保護が及ぶとされてきた。しかし、この伝統的なアプロウチによれば、電話の会話や電子メールの傍受は、有体物に対する物理的な強制力の行使に欠けるので、強制処分ではなく、憲法上の規律を受けないことになってしまう。
 電話やコンピューター等の新しい技術の利用に伴い、憲法上の保護が及ぶのは、住居等と同等に重要だとされるプライヴァシーの期待だと理解して、捜査とプライヴァシーのバランスを図るアプロウチをとる必要がある。このように、新しい問題に対して、犯罪を解明しそれに見合った刑罰を科す必要性と、自由の保障という対立する利益をバランスさせる具体的保障策を検討する。

主な論文、著書など

  1. 井出良、川出敏裕、高橋則夫、只木誠、山口厚編『新時代の刑事法学―椎橋隆幸先生古期記念(上巻)』(平成28年 信山社)
  2. 椎橋隆幸編『米国刑事判例の動向V 第8修正関係 死刑』(平成28年 中央大学出版会)
  3. 渥美東洋・椎橋隆幸編『刑事訴訟法基本判例解説』(平成24年 信山社)
  4. 椎橋隆幸編『プライマリー刑事訴訟法(第4版)』(平成24年 不磨書房)
  5. 椎橋隆幸編『基本問題刑事訴訟法』(平成12年 酒井書店)
  6. 渥美東洋編『米国刑事判例の動向II』(平成1年 中央大学出版部)
  7. 「船舶の立入検査とプライヴァシー」刑法雑誌47巻3号(平成20年)
  8. 「国境に於ける自動車の捜索とプライヴァシー」-合衆国に於ける判例法理の展開と分析-産大法学40巻3・4号(平成19年)
  9. 「国境に於ける捜索とプライヴァシー-合衆国に於ける判例法理の展開と分析-」法学新報112巻1・2号(平成17年)
  10. 「電子的捜査とプライヴァシー」刑法雑誌45巻1号
  11. 「捜査とプライバシー」現代刑事法6巻4号34頁以下(平成16年)
  12. 「漁業法上の立入検査の規律と憲法35 条」海上保安問題研究会編『海上保安と漁業』(平成12年)所収
  13. 「行政調査の規律とプライヴァシーの客観的期待」海上保安大学校研究報告44巻2号53頁以下(平成11年)
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