准教授 中村 邦義(ナカムラ クニヨシ)

担当する領域科目名 刑法
研究テーマ 刑事責任論の研究
取得学位 中央大学 修士(法学)
研究分野を表すキーワード 故意、正当化事情の錯誤、刑事責任
研究室電話番号 非公開
e-mail 非公開

研究の概要

 主として、刑法における責任論について研究しています。当初の関心は、無過失行為を違法評価の対象から除くために、故意や過失を責任論ではなく構成要件論に位置づけた場合、誤想防衛に代表される正当化事情の錯誤がいかに取り扱われるべきであるかという錯誤論や故意の体系的な地位の問題にありました。その後、伝統的には責任要素ないし責任形式とされてきた故意や過失を責任論から構成要件論に移行させた場合に、残された責任論がいかに構成されるべきことになるのかという責任概念の構成の問題、さらには、責任の前提として論ぜられる意思の自由の問題にも関心を抱くようになりました。
 こうした問題について、わが国の刑事法学に多大な影響を及ぼしてきたドイツをはじめとして、オーストリアやスイスなどの比較法的資料を踏まえ、犯罪論の歴史的な展開にかかわるさまざまな背景事情なども明らかにしつつ、研究していくことを課題としています。

主な論文、著書など

  1. 「租税逋脱罪の保護法益についての一考察」法学新報123巻9・10号(平成29年)
  2. 「わが国の租税刑法における違法性の錯誤」産大法学50巻3・4号(平成29年)
  3. 吉永一行(編)中村邦義・二本柳高信(著)『法学部入門:はじめて法律を学ぶ人のための道案内』法律文化社(平成27年)
  4. 「ドイツ租税刑法における構成要件の錯誤と禁止の錯誤の区別について」産大法学49巻1-2号(平成27年)
  5. 「名誉毀損罪における事実の真実性の錯誤」法学新報121巻11-12号(平成27年)
  6. 「強盗殺人および強盗強姦殺人の擬律」産大法学48巻3-4号(平成27年)
  7. ソーニャ・ロートエルメル著〔只木誠 監訳〕『承諾、拒否権、共同決定』中央大学出版部(平成26年)
  8. 立石二六編『刑法事例30講』成文堂(平成25年)
  9. 「誤想防衛論」『立石二六先生古稀祝賀論文集』成文堂(平成22年)
  10. 「医療倫理―エホバの証人の輸血拒否をめぐって―」産大法学41 巻3・4号(平成22年)
  11. 「ワイマール共和国時代の刑事責任論」法学新報113 巻3・4 号(平成19年)
  12. 「ドイツにおける近代後期の刑事責任論の歴史的な展開―第一次大戦までの体系的な責任論の展開(1・2完)」法学新報112巻5・6号(平成17年)、同112巻9・ 10号(平成18年)
  13. 「ドイツにおける近代前期の刑事責任論の歴史的な展開―体系的な責任概念の成り立ち―」法学新報112巻3・4号(平成17年)
  14. 「自殺する者を止める行為は、緊急避難によって正当化されうるか?」中央大学大学院研究年報第33号法学研究科篇(平成16年)
  15. 「正当化事情の錯誤に関する一考察」中央大学大学院研究年報第31号法学研究科篇(平成14年)

特記事項

 茨城県立医療大学付属病院・第1回医療倫理研修会において講演(平成19年)

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