准教授 深尾 正樹(フカオ マサキ)

担当する領域科目名 刑事訴訟法
研究テーマ 刑事手続における訴追権限の行使に関する研究
取得学位 神戸大学 博士(法学)
研究分野を表すキーワード 検察官、訴追権限、付審判手続
研究室電話番号 075-705-1586
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研究の概要

 刑事手続において、検察官が有している訴追権限の行使に関する問題については、従来は、主として、現行刑事訴訟法が検察官に認めている非常に広範な起訴猶予裁量に関しての議論が行われてきた。その一方で、事件を起訴するか(狭義の)不起訴とするかの基準については、とりわけ、現在の実務においては事件を起訴するのに必要な嫌疑の程度として非常に高度なものが要求されている点が従来から指摘されており、そのことが刑事手続全体に及ぼす影響についても、すでに一部で議論がなされている。しかし、例えばどの程度の嫌疑があれば事件を起訴するのか、など、検察官の訴追権限の行使に関する実際の基準については、まだ不明な点が多い。このような検察官の訴追権限の行使の基準についてまず解明し、さらに同様の問題に関する外国における状況についても調査・検討したうえで、検察官の訴追権限の行使のあり方についてのあるべき方向性を探ろうとするのが、この研究の目的である。

主な論文、著書など

  1. 拙稿「刑法上の職権濫用罪について(一)〜(五・完)」産大法学35巻3=4号(2002年)、同37巻1号、2号(以上、2003年)、3号、4号(以上、2004年)
    *刑法上の職権濫用罪について、その法的性質および成立範囲の確定を試みた。
  2. 拙稿「公設弁護人」ほか13項目、三井誠・町野朔・曽根威彦・中森義彦・吉岡一男・西田典之編『刑事法辞典』(信山社、2003年)所収
    *総合的な刑事法辞典において、刑事手続法に関する14 項目について執筆したもの。
  3. 拙稿「公務員職権濫用罪規定(刑法一九三条)の沿革」神戸法学雑誌46巻1号(1996年)
    *立法関係資料を材料に公務員職権濫用罪規定に関する立法者意思の解明を試みた。

教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

 2004年5月開催の日本刑法学会第82 回大会において、ワークショップ「違法捜査の規制について」の問題提起者の1人として、「違法捜査の規制――刑法の観点から」と題して問題提起を行った。

特記事項

 兵庫県西宮市出身。私立甲陽学院高等学校、神戸大学法学部、同大学院法学研究科をそれぞれ卒業・修了ののち、2000年より本学教員に。学部在学中に法学の中でも独特の性格を持つ刑事法学の魅力にとりつかれる。大学院在学中は刑法上の職権濫用罪についての研究を中心に行うも、これに密接な関連を有する付審判手続および違法捜査の抑止の問題への関心などから、上記研究テーマをはじめとする刑事手続法(刑事訴訟法)の領域にも研究対象を広げている。

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