准教授 日渡 紀夫(ヒワタシ ノリオ)

担当する領域科目名 民事訴訟法
研究テーマ 審理過程論
取得学位 京都大学 法学修士
研究分野を表すキーワード 審理計画、解明度、裁量統制
研究室電話番号 非公開
e-mail 非公開

研究の概要

 訴訟の主要部分である審理という過程は、裁判官の頭の中の出来事としてブラックボックスとされてきた。しかし、その審理過程を、裁判官が心証を形成する過程である、と捉えたとき、その形成のための主たる材料となるのは、当事者の行う主張と証明であろう。とすれば、裁判官の心理状態(心証)と当事者の活動(主張や証拠の提出)は互いに連動しているはずである。つまり、多くの主張・証拠が提出されればされるほど、揺れ動いている心証の揺れは小さくなっていくはずである。この連動の分析を、審理の程度を示す「解明度」という概念を用いることによって、試みている。
 これまでの研究は、この「解明度」の有用性を以下のように論証することであった。まず、当事者にも裁判の成熟度を認識できるようにすることを、口頭弁論の終結を素材にして論証した。次に、迅速化のスローガンの下で拙速にならないように充実と迅速の均衡を探ることを、保全命令発令手続を素材にして論証した。更に、裁判官の裁量をコントロールすることを、審理計画の作定過程を素材にして論証した。今後の課題は、新たな素材を通じて「解明度」の有用性を論証すると同時にその内容を精緻にしていくことである。

主な論文、著書など

  1. 『民事訴訟法』2007年、法学書院、手続の進行・訴訟の審理
  2. 『現代民事司法の諸相』谷口安平先生古稀祝賀、2005年、成文堂、「裁判所の裁量の統制方法について」:審理計画を素材として
  3. 民事訴訟法雑誌49 号、2003 年、法律文化社、「審理計画と解明度」:審理計画の作定における裁量統制の契機としての解明度

教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

日本民事訴訟法学会平成14年度(第72回)大会個別報告

特記事項

 出身高校:福井県立藤島高等学校

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