教授 伊藤 浩之(イトウ ヒロユキ)

担当する領域科目名 生体情報工学
研究テーマ 脳の視覚情報処理メカニズムの生理学的および数理科学的研究
取得学位 東京大学 理学博士
研究分野を表すキーワード 脳、神経科学、視覚、視覚情報処理
研究室電話番号 075-705-1912
e-mail 伊藤 浩之のメールアドレス

研究の概要

 『我々はどのようにして「物を見る」ことが出来るのか』を研究しています。日常的な生活では対象に目を向けさえすれば、何であるか即座に理解出来ますから、何も研究する必要は無いと思うかも知れません。しかし、我々の目、脳(視覚皮質)の神経細胞は非常に単純な特徴(部分的な線分やその傾きなど)にしか反応しないことが明らかになっています。単純な視覚手がかりをどのようなアルゴリズムで統合して高度な知覚が達成されるのかは、全く解明されていません。我々は、実際の神経細胞の活動を記録する生理学的アプローチおよび脳の数理モデルを用いたコンピュータシミュレーションによる数理科学的アプローチを平行して、視覚の不思議の解明を目指しています。例えば、右図を見てください。切れ込みのある黒い円とV字型の線が3つずつ置かれています。しかし我々には黒い円の切れ込みをつなぐ大きな白い三角形がはっきりと見えます。これは、カニツッアの三角形と呼ばれる有名な錯視図形です。実際には存在しない三角形が見える理由の解明を通じて、「物を見る」という情報処理のメカニズムの一端を知ることが出来ます。

過去3か年の主な論文、著書など

  1. Y. Maruyama and H.Ito: Diversity, heterogeneity and orientation-dependent variation of spike count correlation in the cat visual cortex. Eur. J. Neurosci. 38, 3611-3627 (2013).
  2. H. Ito, PE. Maldonado and CM. Gray:Dynamics of stimulus-evoked spike timing correlations in the cat lateral geniculate nucleus. J. Neurophysiol. 104, 3276-3292(2010).

過去3か年の教員および院生の活動記録(学会および研究会などでの発表)

  1. H.Ito and Y. Maruyama: Diversity, heterogeneity and orientation dependent variation of spike count correlation in cat visual cortex. Soc. Neurosci. Abstr., 311.03 (2013).
  2. Y. Maruyama and H. Ito: Design of multi-electrode array for homogeneous samplings of differently orientation tuned unit population in cat visual cortex. Soc. Neurosci. Abstr., 783.07 (2013).

特記事項

 趣味:アナログのレコードを真空管アンプで聞くこと。

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