工学研究科 生物工学専攻

 

生物工学専攻 (博士後期課程)

最先端のバイオテクノロジーで、人類が直面する問題解決に挑む

 地球環境の悪化、生物資源の枯渇、国境を越えて広がる病原菌や生命を脅かす癌の治療・・・
 生物工学専攻では、人の生活と密接に関わる様々な問題を最新のバイオテクノロジーで解決する研究がなされており、その成果を社会で活かせる人材の養成を目指しています。
 生物工学専攻は次の4 つの研究分野を擁しており、それにより日進月歩で進化する最新バイオテクノロジーに対応しています。
 この恵まれた少人数教育の環境で研究することにより、製薬・食品・医療などバイオ産業で役立つ力が身につきます。

分子生化学工学

 遺伝子の変異や発現の異常が、癌などの病気の原因となることはよく知られています。
 そこには細胞増殖因子レセプターと、そのシグナルを伝達する分子が関わっています。
 そこで本研究分野ではレセプターが細胞内のシグナル伝達経路を活性化する仕組みを解き明かします。
 また、癌などの疾患において、血管の形成が疾患の進行の鍵を握っていることが明らかになってきました。
 本分野では、その分子メカニズムを明らかにし、癌の進行や転移を防ぐ治療薬の開発にむけた研究も行っています。

分子免疫工学

生体の防御に様々な機能を果たしているのが、免疫細胞です。
 主に喫煙や癌による免疫細胞の機能の変化や抗癌免疫などを主なテーマとしています。
 喫煙と腫瘍免疫機構の関連に着目した研究では、個体、組織、細胞、遺伝子のレベルで喫煙を総合的に科学しています。
 免疫機能を回復させる免疫物質の作用機構についても研究しており、2008年度からは、社会的にも注目されている「鳥インフルエンザの研究」が新たな研究分野として加わりました。

分子細胞工学

 生物の発生に関わる様々な現象は、細胞が癌化していくメカニズムを解き明かす鍵にもなっています。
 生物の発生や癌化の過程で、特定の遺伝子や遺伝子産物がどのように関与しているのか、細胞の機能を決定づけている遺伝子副産物群の分子ネットワークの働きを理解しながら、動物の細胞に関わる基礎的な研究を行います。
 また、様々な細胞機能と、遺伝子・タンパク質などの生体分子群の働きを関連付け、癌の転移機能や神経発生との関連を明らかにしていきます。

育種工学

 従来の遺伝学や育種学を基礎に、関連する分野の実験的、理論的研究を、分子から集団にいたる様々なレベルで行います。
 具体的には、アブラナ科作物の細胞融合やタバコなどモデル植物のオルガネラ遺伝子組換えを用いた、新しい有用植物育成方法の開発、ゲノムや遺伝子の情報、DNA マーカーなどを用いた栽培植物の進化と起源の探求、集団遺伝学の知識をもとにした植物育種のための選抜方法の最適化や植物集団が保有する遺伝子多様性の維持方策の理論的研究、血統分析などの手法による和牛やサラブレッドをはじめとする家畜の育種理論の構築など、ユニークな研究が進行中であり、総じて、人類が直面している食料、環境問題の解決をめざした研究分野を担います。

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