教員紹介新山 雅之

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新山 雅之NIIYAMA MASAYUKI

理学部 物理科学科 教授

専門分野
原子核ハドロン物理

担当科目

物理科学特別研究1・2、数学演習Ⅰ、物理学実験Ⅰ、物理学実験Ⅱ、現代物理入門、物理学最前線、量子力学C、量子力学演習Ⅱ、実験物理学講座Ⅰ、実験物理学講座Ⅱ、物性・材料実験講座Ⅱ、物性・材料実験講座Ⅰ、宇宙工学基礎、現代科学入門

プロフィール

2006年 京都大学理学研究科 博士課程修了
2006~2010年 大阪大学、理化学研究所研究員
2008年 京都大学大学院理学研究科で博士を取得(理学)
2010年 京都大学理学研究科 助教
2018年 京都産業大学理学部 准教授

研究内容

陽子・中性子や中間子などのハドロンはクォークやグルーオンでできており、これらの間に働く力(相互作用)は量子色力学で理解できると信じられています。
また、この相互作用は物質の質量の起源でもあります。
4つ以上のクォークで構成されるハドロンの研究や原子核中でのハドロンの性質の研究からクォーク・グルーオン間の相互作用の理解を進めようとしています。

特別研究(ゼミ)テーマ・内容

原子核ハドロン物理

クォークやグルーオンが強い相互作用で束縛した粒子をハドロンと呼びます。4つ以上のクォークで構成されるハドロンの研究や原子核中でのハドロンの性質の研究からクォーク・グルーオン間の相互作用や質量の起源を調べることができます。これらを実験で研究するためにはハドロンの生成、崩壊時に生じる粒子(放射線)を測定する必要があります。この研究室では放射線検出器を自分達で作り、放射線を実際に測定することで、素粒子・原子核物理の実験技術を学びます。


特別研究とは、4年間の学びをもとに各自が研究テーマを設定し、教員の指導を受けて研究を深め、卒業研究としてまとめるもので、理学部での4年間の集大成となる重要な授業です。

素粒⼦(ミクロの世界)の研究から謎多き宇宙の原理に迫る

皆さんは「初期の宇宙はビッグバンという大爆発だった」という話をご存知でしょうか?ビッグバンの頃の宇宙は恒星の内部等よりもはるかに高温で素粒子の生成と消滅が繰り返されていたと考えられています。その後、宇宙が膨張し冷えるにつれて素粒子の1つであるクォーク同士が結びついて陽子や中性子が生まれ、さらに陽子や中性子が結びついて原子核が創られました。ミクロの世界での物理現象の研究は初期宇宙での物質創生を調べることに繋がります。また、宇宙の誕生から存在し、現在も宇宙を満たしていると考えられている「暗黒物質」が未知の素粒子なのか、その正体を明らかにすることで宇宙の成り立ちを理解する事ができます。私はこれらの謎に興味を持って、加速器という施設を用いて素粒子・原子核の実験研究を行っています。

素粒子・原子核の実験では新しい技術を応用して実験装置を作ったり、装置を自分の手で組み立て動かしたりしてゆくという、理論計算とはまた異なった面白さがあります。また、新たな実験装置のための基礎技術は実社会での応用に貢献していると思います。そして、自分が立てた仮説に対して実験結果という形で自然が答えてくれる瞬間が実験物理の醍醐味です。

受験生・在学生へのメッセージ

どんな経験も糧になります。色々なことに挑戦してください!

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