教員紹介板野 直樹

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板野 直樹ITANO NAOKI

生命科学部 先端生命科学科 教授

専門分野
生化学、分子生物学、分子腫瘍学

研究テーマ・内容

超高齢化社会の急速な進行を背景として、介護など様々な問題が急務の課題として社会に重くのしかかっています。私達の研究目標は、高齢者に特徴的ながんや寝たきりの問題に取り組み、その克服を通じて健康長寿を達成することです。この目的のため、生化学や分子生物学の基礎研究から分子病理学や予防医学といった実践的な研究まで幅広く研究を展開し、以下の課題に取り組んでいます。

1. がん幹細胞を標的とした新規がん治療法の開発

板野 直樹
近年、がんの転移や再発の問題を考えるうえで非常に重要な概念が提唱されています。それが「がん幹細胞」です。がん幹細胞は、自らと同じがん幹細胞を生み出す(自己複製)とともに、がん細胞をも生み出すがんの源となる細胞と考えられています。また、普通のがん細胞に比べて抗がん剤や放射線に強く、治療後も生き残り、再度増えてがんを再発させると考えられています。
がんの新たな治療法の確立を目指して、がん幹細胞を狙い撃ちにする治療薬の開発を進めています。

2. アンチエイジング技術の創成

足腰の衰えが原因で寝たきりになる高齢者が増えています。この要因として、関節でクッションの役割をするヒアルロン酸の減少があります。皮膚の衰えもまた、このヒアルロン酸の減少が深く関わっているとされます。老化で失われ易いヒアルロン酸の合成を補強する機能性食品や化粧品の開発を通じて、アンチエイジングへの技術展開を進めています。

担当科目

春学期

生物学実験、先端生命科学演習3、フレッシャーズセミナー、先端生命科学実習2、先端生命科学特別研究2

秋学期

生体物質分析化学、先端生命科学特別研究1、生命医科学1、先端生命科学特別研究2

プロフィール

理学部および理学研究科を修了後、薬学で学位を取得。国立名古屋病院臨床研究部の研究員、愛知医科大学分子医科学研究所の助手・講師、信州大学大学院医学系研究科加齢適応医科学系専攻の助教授・准教授を経て現職。この間、客員研究員としてMayo Clinic Scottsdale (Scottsdale, AZ, USA)と日本学術振興会海外特別研究員としてBurnham Institute (La Jolla, CA, USA)に留学。現在、理学、薬学、医学3分野の境界で研究を展開しています。

受験生へのメッセージ

疾病や老化について、その克服や予防を医薬・食・化粧品開発の現場から支えていく人材の育成に注力します。

分属前学生へのメッセージ

企業と連携して研究開発を実践している当研究室の経験を生かして、企画立案を含めた研究の前線に積極的に参加することで、自ら学び発案する力を身に付けてください。

研究室名

抗老化医学研究室 (Laboratory of Anti-Aging Medicine)

研究室の構成

板野 直樹(教授)

研究室の様子

ヒアルロン酸研究の中核研究室として、ここから最新の成果を世界に発信していきます。研究室には留学生も所属し、グローバル化が進んでいます。このため、研究室では英語でのコミュニケーションが基本となっています。

連絡先:15号館2F、15206教員研究室・15209教員実験室・15213実験室
E-mail:

URL:http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~itanon/index2.html


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