教員紹介成田 秀樹

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成田 秀樹NARITA HIDEKI

法学部 教授

学位
法学修士
専門分野
刑事訴訟法

出身校

中央大学法学部卒業
中央大学法学研究科博士前期課程修了
中央大学法学研究科博士後期課程退学

自己紹介

自由の問題、多様な価値観を持つ者が相互に尊重しあいながら共存できる社会の在り方に関心があり、研究者の道に進むことになりました。

私の講義

刑事訴訟法は、「科刑」を目的とする手続です。
刑法では、どのような行為が「犯罪」とされ、どのような目的でどのような「刑罰」を科すかを解明します。そこで、刑法は、基本的な目的を定めた第一次的ルールだといわれています。
しかし、刑法で基本的な目的を定めても、現実の社会で、それを継続的、安定的に、公平に具体化し、そのような目的が受容されるためには、そのための組織や手続が必要です。そのようなルールは、第二次的ルールと呼ばれますが、刑事訴訟法は、犯罪に関する第二次的ルールなのです。

刑罰は、国が国民に科す不利益処分の中でもっとも過酷なものです。被疑者・被告人、犯罪の被害者、捜査官、検察官、裁判官、弁護人、犯罪の発生した共同体の関係者等さまざまな異なる立場の者がこの手続に関係します。立場の異なる者が、納得して社会を構成し、法を受容するには、「正義」の視点は重要なのです。
また、捜査における強制処分等や科刑は、「自由」を制限したり侵害したりするので、どのようなやむにやまれぬ必要があれば自由を制限できるのかという「自由」の原理も刑事訴訟法ではとても重要です。

私の講義では、刑事訴訟法がどのような社会的背景のもとでどのような狙いで発展してきたかをふまえて、さらに、現在の刑事訴訟法の限界とその解決策について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

私のゼミ

前期は、刑事訴訟法の基本事項を担当者による報告とゼミ生による質疑応答の形式で学びます。
後期は、裁判例をもとに、検察官側と被告人・弁護人側に分かれて議論をしながら理解を深めていきます。 

私の研究

犯罪と刑罰、裁判の在り方、犯罪の予防と自由の保障との関係について研究しています。

京都産業大学の好きなところ

神山という上賀茂神社とも縁が深い土地にあって、四季豊かなところ。

京都産業大学を志望する方へ

学生時代の4年間は、いろいろなことに本気で興味を持ち、主体的に考えて行動を起こすことのできる貴重な時間です。一緒にいろいろなことに挑戦してみませんか。

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