教員紹介志賀 浄邦

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志賀 浄邦SHIGA KIYOKUNI

文化学部 国際文化学科 教授

学位
博士(文学)(2006年,京都大学)
専門分野
インド仏教,インド哲学,エンゲイジド・ブッディズム

プロフィール

出身について
生まれは京都で4歳までは八幡市にいましたが、その後幼稚園から高校までは大分県の竹田市というところで過ごしました。雄大な山々と大自然に囲まれ、温泉が湧き、水と空気と山の幸が美味しい場所です。大学入学のために京都に来てからは、京都に住んでいます。実家は浄土真宗の寺院です。

家族について
双子の娘が誕生してからは、イクメンになることを余儀なくされ、育児に悪戦苦闘する日々を送っています。2018年の夏、家族がさらに1人増えました。育児はやることが無限にあり十分にできているとは言い難いのですが、子育てを通じて、これまで見えていなかったこと(周囲の人の善意や親切心、育児を取り巻く環境、父親としての自分自身など)が見えるようになったりなど、子どもたちには色々なことを教えてもらっています。

趣味(興味・関心のあること)について
若い頃は、身近にありすぎた「仏教」に何かと反発していましたが、今ではすっかり仏教の魅力に取りつかれ、趣味も研究もほとんど仏教かインド絡みです。大学入学当時は漠然と心理学か英文学を学んでみたいと思っていたのですが、大学で出会った友達2人(二人ともお坊さん)に影響されて最終的に「仏教学」を専攻しました。このとき「インド」という世界にも出会い、仏教とインドが結びつきました。職業柄、仏教やインド関連の本を読むことが多いですが、小説や評論など、ジャンルを問わず本を読むことは好きです。映画を見ることも好きで、最近はインド映画やドキュメンタリー映画をよく見ます。家族でクルマで出かけることも多くなったのでドライブも趣味になりつつあるのですが、次はキャンプやトレッキングなどアウトドア活動にも挑戦してみたいと思っています。

研究テーマ

  • 「推理論をめぐる仏教徒とジャイナ教徒の論争とその思想史的意義」(博士論文)
  • 「存在論と因果論をめぐる仏教徒とジャイナ教徒の対論」(現在)
  • 「シャーンタラクシタとカマラシーラの思想研究:『真理綱要(Tattvasamgraha)』の解読」(現在)
  • 「アジア仏教文化圏におけるエンゲイジド・ブッディズム(社会参加仏教)の研究」(現在)
  • 「アンベードカル及び佐々井秀嶺師の思想と実践の研究」(現在)

研究活動・教育活動

「存在論と因果論をめぐる仏教徒とジャイナ教徒の対論」(科研費・個人研究)
「インド被差別民解放運動と仏教復興運動にみる当事者性の獲得に関する宗教人類学的研究」(科研費・共同研究)

担当科目

仏教文化、インド思想、カルチュラルスタディーズ、入門セミナー、思想文化基礎演習、思想文化演習Ⅰ・Ⅱ、国際文化研修(インド)
<科目の詳細はシラバス検索より>

ゼミ活動テーマ

「インドを中心とする南アジアにおける宗教・思想・文化」
グローバル化が進む現代、日本を含む国際情勢を読み解こうとする際、忘れてはならないのが「宗教」という視点です。宗教は古来、直接的・間接的に人々の生活や行動、価値観や思想を規定してきました。9.11後の世界を生きる私たちにとって、「宗教のるつぼ」とも呼ばれるインド世界は、宗教間の対立と共存、宗教と国家や社会の関係などを考える上で重要な視点と示唆を与えてくれます。世界の国々を見回しても、複数の宗教(ヒンドゥー教、イスラム教、シーク教、仏教、ジャイナ教など)がそれぞれのコミュニティーを形成し,平和的に共存している国は他に例を見ません。その他インドには,超富裕層から社会の最底辺で暮らす貧困層、種々のカーストや職業、州によって異なる言語や民族、路上にあふれる牛や犬、生と死、聖と俗など、あらゆるものがひしめき合いながら存在しており、まさに「カオス」の様相を呈しています。志賀ゼミでは、インドにおける諸宗教・諸思想に加え、多様性と両極端の国インドを生きるインド人のものの考え方や生き方、インド人をインド人たらしめているものとは何かなどについて考察します。
またインドは仏教誕生の地でもありますが、本ゼミでは、ブッダに始まる古代インド仏教の他、チベットやブータン等に伝播した北伝(大乗)仏教や、スリランカやタイなどに伝播した上座部仏教、またアンベードカルによって開始されたインド仏教復興運動(現代インド仏教)などについても扱います。宗教全般に興味がある人、インドという国や文化に関心がある人、インド的要素(ヨーガ・インド料理・インド映画など)を生活に取り入れてみたいという人、いつかインドに行ってみたいと思っている人は、ぜひ志賀ゼミにおいでください。

学生へのメッセージ

「大学とは、好奇心の赴くままに、いかなる制限も受けることなく、自由に、とことんまで学ぶことができる場である。」これまでは当たり前だと考えられてきたこのことも、昨今の大学を取り巻く状況の変化により、色々な意味で難しくなりつつあると感じています。大学4年間は、単に「大卒の卒業証書を得るための投資の期間」でも、「社会人になる(就職する)ためのスキルを習得する期間」でもなく、「学ぶこと」自体の楽しさや面白さを「学ぶ」期間です。大学4年間をどのように過ごすかによって、後の人生は大きく変わってくると思います。大学という汲めども尽きない「知の泉」でこれまで人類が積み重ねてきた叡知にふれ、可能な限り吸収しましょう。また大学での「学び」をより深化させ充実させるためには、よき友、よき師との出会いが欠かせません。どうか積極的に友達や先生に話しかけ、語り合い、「知」や「志」を共有し、共に行動してみてください。学ぶことの楽しさと面白さは無限に広がっていくはずです。そして4年間の学生生活を、卒業後の人生でそれを振り返り、時に帰還し、またそこから再出発することのできる「人生の母港」にしてもらえたらと思います。

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