教員紹介中川 さつき

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中川 さつきNAKAGAWA SATUKI

文化学部 国際文化学科 准教授

学位
京都大学博士(文学)
専門分野
イタリア文学

研究テーマ

「イタリア・オペラの台本について」
1600年~1800年にかけて上演されたオペラについて研究しています。このころのヨーロッパでは、上流階級の共通語としてイタリア語が使われていました。ウィーンでもドレスデンでもロンドンでも、オペラは基本的にイタリア語で上演され、観客はイタリア語を理解するか、少なくとも理解したふりをしなくてはならなかったのです。各国はその威信をかけて、膨大な資金を投じてイタリア人の作家や音楽家をスカウトしてオペラを制作したので、それらの作品は後の時代の商業オペラとは比較にならないほどハイレベルなものです。実は当時の楽譜は大部分が失われてしまったのですが、台本は数多く残っているので、台本を読みながら「こんな作品だったのかな」と想像するのが私の仕事です。

担当科目

イタリア語エキスパートⅠⅡ、たのしく学ぶイタリア語ⅠⅡ、イタリア語エキスパート発展ⅠⅡ、イタリア語講読ⅠⅡ

プロフィール

高校まで島根県の離島に住んでいたため、芸術や文化は海の向こうにある手の届かないものでした。だから大学2年の時に初めて東京文化会館でロッシーニのオペラを観た時は、「ウィーンでは毎日こんな贅沢なものを上演しているのか!」と頭を殴られたような衝撃でした。(もっとも、その数年後にウィーン国立歌劇場の通常公演はルーティンワークだと知って、また衝撃を受けることになるのですが。)もともと中国文学を勉強するつもりでしたが、うっかり進路変更してしまい、その後4半世紀もイタリア語との縁が続いています。人生わからないものです。

学生へのメッセージ

私やみなさんのご両親が学生だったころと比べると、社会は急速に(基本的に悪い方向に)変わってしまったので、もはや教師や年長者の経験は参考になりません。大学生が正社員で就職できないとか、正社員になっても数年で退職してしまうという状況は、20年前には想像もできないことでした。若者を搾取する酷い社会にしてしまって、大人として申し訳ない気持ちでいっぱいです。せめて大学の4年間で自分の頭で考え、自分の言葉で表現する力を身に着けて、それを武器としてこの過酷な社会を生き延びてほしいと願います。

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