教員紹介倉科 岳志
プロフィール
東京出身です。高校時代からイタリアに憧れていました。大学時代から地中海の国々を訪れてきました。卒業後はイギリスで日本人学校の教師をしたり、イタリアに留学したり、日本ではいろいろな仕事をしました。結局、ヨーロッパの歴史と思想のお勉強という趣味が仕事になりました。休暇はおもにヨーロッパで過ごしています。何十回と行き来するなかでもっとも密接な関わりをもった街がナポリです。古代以来、地中海文明の一翼を担ってきたこの街にいると五感が研ぎ澄まされます。
研究テーマ
哲学者ベネデット・クローチェとその周辺知識人の思想と行動、近代日本におけるクローチェ受容史を研究しています。また、クローチェが研究していたナポリ王国史も研究しています。
研究活動・教育活動
研究活動としては以下の書籍を発表しました。
- 編著『ファシズム前夜の市民意識と言論空間』
- 単著『クローチェ 1866-1952』
- 単著『イタリア・ファシズムを生きた思想家たち クローチェと批判的継承者』
教育活動としては以下の書籍を翻訳しました。
- C・マネッラ著『ECCO!イタリア語文法』
大学ではおもに思想、歴史の授業を担当しています。
担当科目
社会思想、ヨーロッパ思想史入門、ヨーロッパ文化の基礎、国際文化基礎演習、国際文化演習
ゼミ活動テーマ
南部イタリアの歴史や思想を中心に毎年少しずつテーマを変えながら進めています。
学生へのメッセージ
私たちの内面世界は自由です。世の中の役に立ちそうにないものを掘り下げるのはそこそこ楽しいです。ただ、自分の脳で考え、誰も書いていない文章を自在に紡ぎ出せるようになるにはもっと時間が欲しいです。お勉強だけに集中できる期間は限られていて貴重です。明日何が起こるかなど誰にもわかりません。だから一日一日を大切に使いましょう。