教員紹介角田 豊

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角田 豊KAKUTA YUTAKA

文化学部 国際文化学科 教授

学位
博士(教育学)(京都大学)
専門分野
臨床心理学、学校臨床心理学、精神分析的自己心理学

プロフィール

心理学に関心を持ち、その中で「共感」を研究のテーマに選んだもともとの理由は、「映画を見て人はどうして感動するのか」ということでした。チャップリンの『街の灯』という古いサイレント映画がありますが、そのリバイバルの上映を子どもの頃に見た際に、初めて映画を見て涙が出た体験があり、それが出発点です。
共感について研究するほどに、自分の「共感性」が低いことに気づかされます。

研究テーマ

「共感」をテーマに、カウンセリングや心理療法における研究と、質問紙を用いた共感性の調査研究の両方を行っています。また、コフートから始まる精神分析的な自己心理学の観点から、自己体験の発達過程の検討や、教師と児童生徒間の相互交流・かかわり合い・関係性について研究しています。その他に、箱庭療法を用いた教師の自己理解のための体験学習や、少年院などにおける非行臨床についても関心を持っています。

研究活動・教育活動

現在、力を入れている研究活動としては、教師が子どもとのかかわり合いをふり返って省察する「プロセスレコード」を、大学院や研修会さらに学校現場でどのように生かせるかを研究し、教育にも反映させています。

担当科目

生徒・進路指導論、教育相談の基礎と方法、臨床心理学入門
<科目の詳細はシラバス検索より>

学生へのメッセージ

「自分で考える」ということを大事にして、大学生活の中で様々なことを考えて下さい。ひとりで黙って考えることもありますが、大学では書きながら考えるということがあります。レポートや論文を書くという「文字にしながら考える」作業は、黙って考えるのとはまた違って、じっくり省察することができます。時に、調べたことや今までに考えてきたことが、いろいろとつながって創造的な体験になることがあると思います。

京都連合教職大学院

私は「京都連合教職大学院」に派遣されており、学校臨床力高度化系の「中核・リーダー教員養成コース」の教員を兼務しています。教職を目指している皆さんは、その専門性を高めるために、学部卒業後の進路先のひとつとして、教職大学院もぜひ考えてみて下さい。京都産業大学は連合教職大学院発足からの参加大学で、特別推薦制度もあります。

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