『貿易政策が経済・社会厚生に与える影響に関する理論研究』

国際経済理論を用いて輸入関税政策のような貿易政策の善悪を判断する場合、実質GDP（国民総所得）や社会的余剰といった経済的利益が政策によって増加もしくは減少するのかで評価するのが一般的です。しかし、政策の良し悪しを判断するためには、経済的利益の変化だけでなく、国内の所得格差や労働条件、環境、安全など社会状況に及ぼす影響も考慮する必要があります。そのような考えに基づいて、貿易政策が所得分配に与える影響を分析する理論モデルを用いて、経済的利益の獲得と所得格差の縮小という二つの政策目標を考慮することで貿易政策の評価がどう変わるのかという研究を行っています。

国際経済学A、貿易政策、グローバル経済論、演習など

『グローバリゼーションがもたらす経済・社会問題』

関西弁は苦手ですが、関西生まれ関西育ちの生粋の関西人です。学生時代はバンドをやっていて、ギターとボーカルを担当していました。趣味は「音楽鑑賞」「スポーツ観戦」「囲碁・将棋・麻雀」、好きなテレビ番組は「Youは何しに日本へ？」と「よ～いドン！」です。自分にはない考え方を持っている人、自分に想像できない生き方を歩んでいる人などのことを知ることがとても面白く思う今日この頃です。

経済学は数学を用いて難解な学問と思われがちですが、複雑な人間社会の仕組みを理解するための非常に有益な手法を提供してくれます。購買行動や時間の使い方といった個人の行動から、競争優位を獲得するための企業行動、一国の経済の繁栄や衰退につながる経済政策、国家間の経済利益の対立とそれを解決するための国際協調のあり方まで、実に多様な問題を理解するための基本手法と考え方をぜひ身に着けてください。