平成29年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「重点テーマ」

重点テーマ・目的・期待する効果等

(1)テーマ

事前事後学習を強化する授業方法

(2)目的

生命科学の専門分野において要求される理解力や判断力は複数の分野の基礎的な知識の理解の上に養われる。ところが、昨年度に実施した「学習成果実感調査」では、少数(15%程度)の学生は自主的に学習を行う習慣を持つが、大多数の学生は基礎知識の習得と定着に必要な事前事後の自主学習が圧倒的に不足していることが判明した。そこで、本年度も引き続いて予習・復習を確実に励行させるための授業方法の工夫を年間計画の目標とする。

(3)期待する効果

多様な基礎、専門科目の講義内容を十分に消化するためには事前事後の自主学習の励行は不可欠であり、またそのような学習の習慣化は専門分野での研究遂行能力の向上にもつながることが期待される。自宅や通学時において学習時間を確保させることにより、当該科目の成績向上だけでなく、学ぶことが学生の本分であることを意識づけさせることができる。さらに日常の継続的な思考を通して、社会が理系学生に要求する論理的思考能力を養うことが期待できる。
具体的には、Moodle等を用いて事前課題を与え予習時間を増やすとともに、事後復習を徹底指導する、授業において小テストを実施する、さらに宿題を課すことにより学習到達度・理解度をこまめにチェックするなどの取り組みを担当教員が実践することによって、学生の事前事後学習の習慣化を励行する。また、すでに事前事後学習について効果をあげている教員の取り組みを、公開授業やワークショップを通じて学部教員全員に紹介する機会を設けることで、効果的な授業方法に関する情報を教員の間で共有し教育の改善につなげる。
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