平成29年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

「学習成果実感調査」についての分析結果

本年度の計画書における取組内容の主な点は、学生の事前事後学習の時間を増やし自主的な学習を習慣化させることである。春学期の学習成果実感調査によると、科目ごとの事前事後学習の平均時間が1時間を超える学生は全体の36%であり、この数値は昨年の春学期と比較してやや増えているが、未だ多くの学生にとって十分な事前事後学習の時間が確保されているとは言えない状態にある。その中で、最も事前事後学習の時間が長い授業の担当者にその理由を聞くと、授業後に毎回Moodleを用いてレポートを提出することを義務付けているから、という答えが得られた。至極当然とはいえ、本学部の学生に対して、知識の定着と思考の促進を図るため、宿題を課すことは有効な手段であり、全教員が今一度考慮する価値があると思われる。
もう一点、事前事後学習の時間を増やすための方策として、学習に割り当てる時間の確保について学生に適切なアドバイスをしていく必要がある。手元に学生がアルバイトに割く時間についての統計的なデータはないが、週に3、4回、1回に4、5時間アルバイトをしている上にサークル活動までしている学生もおり、そもそも事前事後学習を行うための時間を全く想定していない学生が数多くいるようである。このような学生に対しては、積極的にアドバイスしていくシステムを作っていくことが望ましい。この点について、生命システム学科ではアドバイザー制を試験的に導入して学生に働きかける試みを行っており、その効果を検証して、制度を全学部に導入するか検討したい。
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