社会安全プログラム

警察官や消防官をめざす人に。

目的

私たちが安全・安心な生活を送るために、警察や消防が果たしている役割は極めて重要です。技術の進歩や社会の変化にともなって、新たなタイプの犯罪が誕生したり、生活上のリスクが増えたりして、警察や消防に対する国民の期待や要求が高まっています。警察官や消防官には、従来にもまして、法的な判断力や新たな施策を構想する知的能力が必要となってきています。

他方で、警察や消防だけでできることには限界があります。住民とりわけ家庭・学校・地域共同体と連携して防犯・防災活動に取り組んだり、犯罪や災害に弱い立場の人を守るためにNPOや地域と連携したりする必要があります。警察官や消防官には、社会に働きかけるコミュニケーション能力も必要です。

社会安全プログラムは、警察官・消防官など社会の安全にかかわるしごとを志望する方のためのプログラムです。社会安全の理念・政策や安全への脅威の現状・原因を理解し、安全を実現する法的・制度的なしくみを知り、しごとの上で必要な法的・政策的な判断力や実践力を得ることを目標としています。

特徴

  • 社会安全とりわけ犯罪や警察にかかわる法学・政策学の科目をバランスよく学びます。
  • (1)何が犯罪かを定める刑法、捜査や刑事裁判の手続を学ぶ刑事訴訟法といった法学科目、(2)犯罪の実態や原因を理解しようとする犯罪社会学、被害者の実態や被害者支援施策について考える被害者学・被害者政策といった犯罪に関する政策学科目、(3)警察の組織や活動について考える警察学概論・警察政策論といった警察に関する政策学科目が用意されており、他大学の法学部に見られない充実したラインナップです。
  • 社会安全政策は、元警察大学校長の田村正博教授が担当し、京都府警察から第一線で活躍する警察幹部をゲストに招く実践的な講義です。刑事司法と外国人も、外国人司法にかかわる捜査官や弁護士によるリレー講義です。
  • フィールド・リサーチでは、社会安全にかかわるテーマについて、警察・刑務所・少年院・NPOなどの第一線の担当者にヒアリングしたり、現場調査をしたりして、その現状・課題・改善の方向性を考えます。
  • 社会安全政策演習では、政策の実現過程について調査研究をし、その報告や討論を通じて問題意識を高めます。
  • 学部融合プログラムの司法外国語プログラムとあわせて学ぶことで、警察官にとって必要が高まっている語学力も身に付けることができます。
  • 構成科目は警察官や消防官の採用試験とは必ずしも対応していませんが、課外講座の公務員講座で試験対策ができます。

構成科目

  民事法学 刑事法学 政治学 総合演習 プログラム修了要件
基礎・導入 選択必修 法律学入門 政治学入門 プレップセミナー 2科目4単位以上修得
基幹 必修 民法I(概論・総則・物権)   公共政策概論   2科目6単位修得
ユニット選択必修   社会安全政策I(総論)
社会安全政策II(各論)
    2科目4単位修得
  刑法I(総論)     警察学概論・被害者政策・刑事司法と外国人・警察政策論・刑法II以外から12単位以上修得*
選択   犯罪社会学
被害者学
警察学概論
   
アクティブ・ラーニング 選択必修   社会安全政策演習(特別刑法)
社会安全政策演習(立法過程)
  フィールド・リサーチ
展開 選択   刑事訴訟法
被害者政策
刑事司法と外国人
警察政策論
刑法II(各論)
   
*ユニット選択必修科目については、Bユニットの科目は、2科目ともに修得しなければ、プログラム修了となりません。

警察官・消防官採用試験への対応

警察官採用試験の試験科目は、教養試験(択一式)・作文試験などの筆記試験と、身体検査・体力検査・適性検査、そして面接試験(集団面接・個別面接)です。面接による人物評価が重視されるようです。消防官採用試験でも、教養試験(択一式)・作文試験のほか、体力検査・身体検査・個別面接などが課されます。大学で学ぶ専門科目は、採用試験では正面から問われるわけではありません。

そこで重要となるのは、はばひろい教養を身に付けることと、学生生活をつうじて人間性を高めることです。大学生活を充実させ、警察官や消防官の職業をしっかり理解した上で強い意志で志望することが必要です。警察官などの職業の理解は、社会安全政策などの授業で深めることができます。筆記試験の対策は、課外講座の公務員講座などで行うことができます。 
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