長期留学・海外インターンシップ体験談

長期留学・海外インターンシップを経験した先輩の声

海外インターンシップ

シドニーで働く。飛び越えた先で見つけた景色。

何かヒントがあるかもしれない」。就職活動を控えた3年次の夏、私はオーストラリアでの海外インターンシップへ行くことを決めました。
中国の遼寧省で生まれ、親の仕事の都合で高校から日本へ。でも将来はまた別の国で働く選択肢もあるかもしれない。国際関係学科で学んでいると、プレゼンやディスカッションで質疑応答をする機会も多いので、その場で自分の考えをまとめて話さなければならないことがよくあります。またクラス メートにもアクティブな学生が多いせいか、いつの間にか「まず、やってみる」という感じが普通になるんです。だから将来に悩んでいたときも、「取りあえず実際に海外で働いてみよう」。そんな気持ちで参加したのを覚えています。
インターンシップ先はシドニーの中心部にあるホテルのレセプション(受付業務)。さまざまな国から訪れるお客さまと接するのは楽しく、やりがいもありました。そしてやはり普通の海外留学と、実際に現地で働くインターンシップは違います。仕事をしながらそこで暮らす体験をするため、自然と10 年後、20年後の自分を想像しながら、現地での生活や仕事と向き合うことになるのです。それは「私が本当にやりたいこと、大事にしたいことって何だろう?」と、自分自身に問い掛ける日々でもありました。
帰国後、私は中国と日本の橋渡しになる仕事を目指して勉強を始めました。シドニーで働いて、暮らしてみて分かったことは、やっぱり私にとって日本と中国が特別な存在だったということ。ただその気持ちは実際に日本を出て、自分を俯瞰しなければ気付かなかった。「やってみる」「飛び越えてみる」。それだけで世界は広がり、視界がクリアになっていく。私がこの大学で得た一番大切な学びは、こんな一言に詰まっていると思います。

外国語学部 国際関係学科 4年次生
趙 婉琦さん

※掲載内容は取材当時のものです。

交換留学

夢を追って林業の先進国へ。

3年次の春学期から、ドイツのケルンという街に交換留学で滞在しています。「留学する」というと「将来は海外で働きたいの?」とよく聞かれますが、私の場合はその逆。環境問題への関心から日本の森林を管理する仕事に興味を持ち、まずは先進国で学んでみたいと思ったのがきっかけでした。
ドイツは環境問題への意識が高く、特に森林のマネジメントがしっかりしている国。林業が盛んで、木を管理する職人は国家資格を持っているほど専門知識が豊富な人が多いです。一方で、日本は林業が衰退し、森林伐採や人工林の放置、後継者不足などさまざまな問題が起こっています。環境や気候、それこそ国が違えば法律も異なるのでドイツでの取り組みをそのまま日本に……とはいきませんが、それでも何か解決の糸口をつかむことはできるはず。日本に持ち帰れる知識はないか、日々アンテナを張っています。
実際に現場を見学できる機会にはなかなか恵まれないですが、留学期間中に林業に関するフィールドワークをするのが目標。今は「林業に興味がある」と周りに全力でアピールしてコネクションを探しています。大学に通うだけが留学じゃない。私にとってはこの街全体が学びの宝庫です。
 

国際関係学部 国際関係学科 3年次生
吉野 百香さん

※掲載内容は取材当時のものです。


多種多様な価値観が交錯する環境で
他者を尊重しながら自己主張する大切さを学ぶ

私は3年次に約1年間にわたってアメリカへ交換留学をしました。これまで日本で学んできた知識をもとに、海外で現地の学生と同じ授業を受けることで、物事の見方や考え方にどんな違いがあるのかを自分の目で確かめたかったからです。留学先では世界中の学生たちと、同じ世界市民として共有し解決すべきテーマを題材に学ぶことができました。アメリカ人から見た日本の少子高齢化問題や公的年金にまつわる問題などについて考える授業、ジェンダーに関する授業もあり、いずれのテーマについても新鮮な視点で見つめ直すことができました。ディスカッション形式の授業を通してさまざまな価値観の持ち主が意見をぶつけあう中、私自身は可能な限り発言者一人ひとりの立場に立ち、相手の意思をくみ取りながら考え、その上でしっかりと自分の意見や望みを伝えられるようになったことが大きな収穫です。

外国語学部 国際関係学科 4年次生
權 未裕さん

※掲載内容は取材当時のものです。


嵐のプラハ、必死の思いで手にした武器は。

2年生の秋から10カ月、チェコのプラハに留学しました。もともと英語は得意でしたが、一方で「英語はツールでしかない」という意識もあり、何か自分の武器になるものがあればと悩んでいた時期でした。
留学先は、国際関係学に強い「メトロポリタン大学プラハ」。そこで印象的だったのはプレゼンテーションの授業です。メモを手に持つことさえ許される雰囲気ではなく、内容も構成も全て暗記して臨まなければいけない。しかも発表の後には強烈な指摘や反論が嵐のように降ってきます。いつも友 人と夜中まで必死で練習して、心臓をバクバクさせて授業に臨んでいました。
ただ、そんなときに思い出すのは、日本で1年次のときに多少なりとも同じような場面を経験してきたということ。プラハでの激しい嵐のようなプレゼンやディスカッションの授業は、高校を卒業したばかりの私ならきっと手も足も出なかった。振り返ると国際関係学科で学んだことは、後になって「そういうことだったのか」と、気付くことが多いんです。1年次から海外フィールド・リサーチを経験したり、実践的な英語の講義や、その中で何度となく行われるプレゼンやディスカッションは、全て私たちが留学や卒業で“外”に出たとき、無事でいられるための訓練みたいなものだったんだと。
日本に戻ってくると、私の発表スタイルは目に見えて変わっていました。日本語でも英語でも、しっかりと前を見据えて、伝えることを整理して、聞いてくれる人に届くように。ただそんなプレゼンの技術以上に、私の武器になったと誇れるものは留学経験そのものです。厳しい講義や、膨大な課題を、今まで学部で積み上げてきたものをかき集めて、なんとかくぐり抜けたという経験は、将来どんな世界に行っても自分を支えてくれる気がします。

外国語学部 国際関係学科 4年次生
大井 絢菜さん

※掲載内容は取材当時のものです。


「What do you study?」その答えを探して—。

「What do you study?」私にとって留学は、この答えを探す1年でした。長年の夢だった長期の海外留学をかなえたのは2年次の秋。チェコの古都、オロモウツのパラツキー大学へ。交換留学生として現地の学生に交じり授業を受ける日々は刺激的でした。留学中、どこへ行っても決まって聞かれたのが冒頭の質問です。
例えば「専攻は音楽論、将来はコンサートを企画したい」など、現地の友人のほとんどが、今の学びと将来が直結していました。なのに私は国際関係学を学ぶ理由も、ましてや将来なんて漠然としていて。一番関心のある「International Economics」と自信なく答えるのが精いっぱい。
同時に、接客や商品の品質など日本の魅力に改めて気付き、日本人としての自分を強く意識した1年でもありました。
帰国後は、国際経済学の演習を選択。留学前とは明らかに違って、「今何を学び、それがどう将来につながる?」ということまで視野に入れながら意欲的に学ぶ自分がいます。
将来は、メーカーや商社などで日本の技術などを世界に届ける仕事を目指しています。「Whatdo you study?」この言葉に本気で向き合ったことで、世界は大きく広がりました。

外国語学部 国際関係学科 3年次
下山 祐佳さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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