Story01 「助走」編

課題との出会い、そして決意

本来の活動以外にも、地区のイベントに参加するなどして立田地区との触れ合いを続けてきた耳野ゼミのメンバー。2016年度の活動を始めるにあたり、地区の状況や課題、イベントの改善点などを自分たちの視点で議論し、考えをまとめていった。
そして2016年6月30日、ついに地元・いなべ市役所の担当者3名が大学を訪れる。
ゼミ生の多くにとっては、初めての社会人とのやり取りである。考え抜いたアイデアを発表するメンバーたち。
「地元の方々の意見を吸い上げるための匿名アンケートの実施」「地元の民話を生かし、継承していくための紙芝居づくり」「竹やぶを資産と考え、長大流しそうめんに挑戦」「空き家対策」…など、練り上げた考えを発表する。
想いが伝わったのか、市役所の方々からは、「現実的な実現性はこれから考えていかなければならないが、面白い」「地元の人とどう“一緒に”考えていくか、そのプロセスが大事」という反応が。最初は緊張していたメンバーも自分ならではの意見を話しだし、流しそうめんやアンケートの実施などについて議論が盛り上がっていった。
「次はいなべ市で会おう!」と立ち去る市役所の方々を見送るゼミ生たち。さあ具体策へ。彼らの次の挑戦が始まる。
いなべ市役所の方々を大学にお招きして活性化のアイデアをプレゼンテーション。
マイクを握る手も震える。
発表後、質疑応答が盛り上がり、つい時間も延長気味に。
対話を重ねるたび、新しいアイデアが生まれていった。
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