福沢 直也 さん

略歴

1993年 札幌光星高校卒業
同年 京都産業大学外国語学部言語学科ロシア語専修入学
1998年 同 卒業
同年 稚内信用金庫入庫
(2009年4月現在)
私が大学を卒業して11年が経とうとしています。卒業後、稚内信用金庫に就職して今は生まれ故郷の北海道稚内市に住んでいます。専攻とは全くかけ離れた金融業界での仕事は、当初戸惑いもありましたが、今は何とかある程度の仕事は任せてもらうようにはなりました。

卒業した頃の稚内には、多くのロシア船がカニを運ぶために来航していました。最初に配属された店舗は、ロシア人船員の両替客が多く来店し、担当が困った時にはその度に自分が呼ばれて応対していました。時には別の支店から、電話で説明してやってくれと頼まれたこともありました。辞書を片手に何とかコミュニケーションを図りましたが、ジャメ・アンナ先生の上品なロシア語しか聞いたことのない自分には、船員の、おそらく訛りもあると思われるロシア語には苦労しました。

私の学生時代はろくに勉強もせず、授業もまともに出席しない、アルバイトとパチンコの日々を送っていたために1年留年をしました。中退してもおかしくないような生活でしたが、何とかお情けで単位を賜り卒業できました。勉強ではつらい思い出しかありませんが、ロシア語専修や追分寮、アルバイト先で知り合った仲間や、先輩、後輩と過ごした時間はすべて良い思い出です。ただ、卒業から10年以上たった今も卒業できず内定取消の夢を時々見ています。

ロシア語専修はとにかくアットホームな雰囲気がありました。先輩と後輩、学生と先生達みんなが仲がよかったです。卒業後のつながりも深く、ここに寄稿している方の数も、卒業生の数や他言語の学科と比較して多いのもその表れだとおもいます。このよき伝統はこれからもずっと続いていくものと信じています。

最後になりますが、在学中の5年間にお世話になりました先生、仲間、先輩、後輩、大学職員の方、全ての方にこの場を借りて感謝します。

かけがえのない貴重な時を過ごした京都産業大学は、私の誇りです。
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