松原 英夫 さん

略歴

昭和55年京都産業大学外国語学部仏語学科卒業、法務省入国管理局勤務を経て外務省入省。中近東アフリカ局アフリカ第1課(仏語圏アフリカ地域担当)、在カメルーン大使館(政務、経済協力担当)、在仏大使館(領事担当)、中東アフリカ局アフリカ第1課(仏語圏アフリカ地域担当)、在ニューヨーク総領事館(領事担当)、在ホーチミン日本国総領事館(領事担当)を経て現職
(2009年2月現在)
外国語学部創設40周年を迎え、外国語学部の1卒業生として現在学部に学ぶ後輩の皆さんへのメッセージを贈らせて頂く機会を得て感謝致します。

私は外国語学部の門をくぐりフランス語を学び、昭和55年に卒業、昭和59年にパリの日本大使館での勤務を皮切りに、アフリカのカメルーン共和国、パリ、米国ニューヨーク、ベトナム・ホーチミンと在外公館勤務をして参りました。
この間、カメルーン共和国では主に政治、経済協力を担当し、その他の公館では領事担当として活動し、国内(外務本省)ではアフリカ・仏語圏地域を担当してきました。このような仕事柄、外国語(特にフランス語)は日々の業務を遂行する上で必要不可欠ですが、現在でも言葉の面で失敗し、冷や汗をかいたりする場面もあり、語学を習得し能力を維持することは非常に大変だと常々感じています。

京都産業大学の外国語学部で勉強している在校生の皆さんは、学んだ「語学」を使って将来社会で活躍したいと考えている一方、4年間という限られた期間で学んだ語学を生かし果たして身を立てて行けるであろうかと将来に不安を持っている方が沢山おられるだろうと思います。私自身もこの不安の中で学生生活を送りました。
私はこの機会に語学を学ぶ在校生の皆さんに、どのようにすれば学んだ外国語で身を立てることができるかということについて、私自身が最終的に大学で学んだ外国語を使い働くことになったという結果を踏まえ、下記の2点を助言したいと思いますので、参考として下さい。

1点目は、在学中に語学力をつけるため努力することに越したことはありませんが、それは「完璧である必要は全くない」ということです。
外国語を使い一応仕事が出来るようになるには少なくとも10年程度の期間が必要と思います。それは外国語を使いコミュニケーションを取るためには語学の力と母国語の国の習慣(センスのようなもの)双方を身につける必要があるからです。
従って、在学中での勉強も重要ですが、多くを求めず、出来る範囲で習得すればよいので、後は社会に出て残りの大部分を吸収してゆけば自然と語学力はつくと考えます。
2点目は、社会に出ると、まず「大学で外国語を専攻した」という事実が評価されるということです。
従って、皆さんには社会に出た際に××語を勉強したということを機会あるごとに自らアピールすることをお勧めします。日本企業は何らかの形で外国と取引・連絡を行っていることが多いので、色々な局面で語学が必要とされるので、外国語を専攻したということをアピールしておけば専攻した外国語を使うチャンスは大きくなります。もちろん、大学だけでの勉強では語学力は十分ではありませんが、その時に大学で得た語学学習経験を伸ばして行くよう努力すれば良いのです。また、更に自分の職場をいつも外国と関係ある部門・部署に近づけるよう意識すれば、必ず将来は学んだ語学を使い活躍することになっていると思います。 在学中の語学の勉強は言わば「種まき」、社会に出て就職し「耕し」「収穫」すると考えて下さい。外国語学部で学んでいるこの機会を逃さずに夢と希望を実現するため学び進んで下さい。
最後に、私の在学中にご指導頂いた先生方、事務局の皆様にお礼を申し上げますと共に、外国語学部のこれからの益々の発展をお祈り致します。
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