在学留学体験レポート 吉川 隼人さん(交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2016年9月8日から
2017年6月30まで
チェコ共和国 パラツキー大学 交換留学
僕が住んでいたオロモウツにある世界遺産、三位一体像
僕は、日本人があまり知らない国に留学したいという思いと、ヨーロッパに行きたい気持ちがあったのでチェコを選びました。留学に行く前にチェコは何が有名なのか、公用語であるチェコ語など全く知識が無く、英語学科に所属しているのに英語圏ではないチェコに留学することについて“なんでチェコ?”、“チェコって何語?”など、たくさんの友達から嫌というほど質問されました。しかし、私は留学先をチェコに選んだことについて本当に良かったと思います。

チェコは地理的にヨーロッパの真ん中に位置していて、ヨーロッパ各国からの沢山の留学生が勉強していました。日本人を含め、アジア人留学生がヨーロッパ人留学生に比べて少ないこともあり、クラスで自分だけがアジア人ということもありました。授業のレベルも高く、私が受けた“Central European Culture and Society”や、“Modern American Society”という授業は特に難しく、授業前のリーディング課題や学期末レポートはとても大変でした。チェコ語の授業も週に1回履修していて、挨拶から過去形・未来形の作文、会話の練習などを留学生と学びました。

またパラツキー大学には日本語学科があり、日本語を学んでいるチェコ人が多くいました。彼らが私に日本についてたくさん質問してきて、今まで自分が考えたことのなかった事について考える機会もたくさんあり、チェコ、ヨーロッパと日本の文化の違いなどをお互い英語や日本語で説明していました。彼らは日本語を勉強し始めて3年くらいで、その上日本に来たことがない人がほとんどですが、日本語能力も驚くほど高く、英語はもちろん4か国語話せる生徒が多くいました。おかげで、僕も高いモチベーションで語学学習に励むことができました。彼らには1年間の留学で大変仲良くしてもらい、郵便の受け取りや、困ったときに沢山助けてもらい、一緒に遊びに行ったり、実家にお邪魔したりと、とても良い思い出がたくさんできました。
各国の留学生が自分たちの国を紹介するイベント。僕は京都の観光地を紹介しました。
移動がしやすいヨーロッパ大陸なので、留学期間10か月の長期休暇や週末の休みを利用して10か国26都市を旅行しました。友達と行くこともありましたが、一人で旅することが多く、計画を立てていたときから楽しむことができました。今まで、テレビやインターネットを通じて得ることしかできなかった情報や風景に肌で触れることが出来たので、楽しむと同時に色々なことを考えさせられる経験になりました。
留学を通してヨーロッパ在住の日本人の方々や国籍の違う学生と触れ合ったことで、自分の中にあった固定概念のようなものが大きく変化し、自分が見ていた世界は狭かったと感じることが多くありました。現地で精一杯勉強した語学は、今振り返っても成長を感じます。加えて、それ以外の部分でも、大きな成長ができたと感じる留学でした。協力してくださった家族や学校の先生、現地で出会った人達への感謝の気持ちを常に持ち続け、これからの自分の人生に活かしていきたいです。留学に行きたいと考えている人   には是非貴重な海外での生活を経験してほしいと思います。
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