在学留学体験レポート 岩崎 星奈さん(派遣留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2016年9月18日から
2016年12月18まで
カナダ トンプソンリバース大学 派遣留学
私は、「文化学部海外異文化研修」に参加しました。20名程度のグループで留学し、文化を学び、体験することが中心の留学でした。

この留学では、ホームステイをしながら、学校での英語の授業、異文化に関する講義授業に加え、週2日のフィールドワークをしました。フィールドワークでは、Salvation Armyと呼ばれるチャリティー団体で活動をしていました。そこでは、普通の留学では体験できないインターンシップのようなもので、実際に海外で働くというものでした。そこでは、行動力の大切さ、意思疎通の難しさを感じました。特に、貧しい人たちを身近で感じることで、考えさせられたことも多く、自分の視野が広くなり、考え方が変わったのも大きな成長でした。

しかし、良いことばかりではなく、不満な点もありました。それは、情報伝達不足で、留学初日に、違う国の留学生とは一緒に勉強できず、日本人だけのクラスに入らなければいけないと分かったことです。私はそれがすごく嫌で、せっかく留学に来たのになぜ日本人だけのクラスで勉強しないといけないのか、来た意味がないとまで思い、ショックでした。しかし、そんなことを思っても何も変わらないことに気づかされ、どうすれば自分にとって有意義で楽しい留学生活を送れるかと考えた結果、私は日本語を遮断し、英語しか使わないことに決めました。クラス内で日本人と英語で話すのはもちろん、連絡も電話もすべて英語でしました。そのおかげもあり、自分の中での英語の成長は大きいものでした。全て英語というのは難しい場面も多々あり、悩みの種にもなりましたが、慣れていくと自信に繋がり、自然に日本人を含め誰とでも堂々と英語で会話ができるようになりました。不満な点があったことは確かです。しかし、私はそれも全部含めてこの留学にきて良かったと思っています。それは、ホストファミリー、先生、クラスメートなど周りの人に恵まれたことや自分で悩みを克服したことで、自分の納得のいく留学生活を送れたからだと思います。

私がみんなに伝えたいことは、留学は色んな形がある、同じ留学はないということです。この留学で、私はどの留学でも、良い点も悪い点もあり、留学は自分の思うようにはいきません。しかし、変えられない環境であっても、自分次第で何色にも留学生活は変えられるのです。似たような意味の英語で、”I can’t change the direction of the wind, but I can adjust my sails to always reach my direction”という言葉があります。「風向きは変えられないが、目的地に着くために舵をとることはできる」という意味です。これは、留学先で知ったことわざで、自分の状況にぴったりだと思い、今も大事にしている思い出の言葉です。しっかり自分でどんな留学をしたいのか考え、行動することが大切です。それでも、思っていたことと違うこともあると思います。けれど、そこでそれを、その環境のせいにせず、自分で動き、良い方に変える努力をすることが留学生活を有意義にできる秘訣だと思います。
PAGE TOP