清板 利一さん(アルゼンチン/ブラスパスカル大学)

僕は2012年の2月から認定留学でアルゼンチンのコルドバという街のブラスパスカル大学に来ました。コルドバはアルゼンチンの第2の都市と言われていますが、山脈・広大な草原があり、自然にも恵まれています。

コルドバに来たきっかけは先生に留学がしたいと相談して、ここを勧められたというからなのですが、実は、今まで誰一人コルドバという街に京産から留学をしに来たことが無く、留学先の大学・コルドバのことに関して何もデータがありませんでした。正直、行く前はどうなるのかとすごく不安でしたが、コルドバの人はとても親切ですし、すごくしゃべりかけてくれるので、すぐその不安は払拭されました。僕はなんとなく大阪人に似ていると思います。日本に留学していたアルゼンチン人もそう言ってます。

それから、コルドバにはアジア人はほとんどいません。道を歩いていると珍しいからかジロジロ見られますが、語学習得においては良いことだと思います。

最初の1ヵ月は大学でintensivoという集中講座みたいなのがありました。午前中は文化の体験授業・午後はスペイン語の文法の授業というサイクルでした。ただ、何よりも精神的につらかったのが自分のスペイン語能力の無さを実感させられた時です。この大学の留学生のほとんどはアメリカ人です。あとはカナダ人・ドイツ人・フランス人などです。彼らはアルゼンチンに来た時点でもかなりスペイン語を流暢に話します。さらに彼らの積極性もハンパではありません。一方でそのころ僕はまだ間違えることに恥を持っていて、自分の意見が言えずに黙って 授業を受けるという悔しい思いをしてきました。が、徐々に友達も出来始めた頃にあるアメリカ人の友達に言われました。「語学は間違って当たり前。使わない と話せないよ。」この言葉が刺激になり、後半は積極的に話せるようになりました。各週末には皆でお酒を飲んで騒いだりするのですが、後半からは日本人は僕一人でそれ以外は外国人だけという状況がほとんどですが、普通に楽しめるようになりました。いくら遊びといえども、これもスペイン語を話すチャンスです。
しかも僕は英語もしゃべれないので、スペイン語を話すしかない状況ですが、これも貴重だと思います。

今は留学生用の授業以外に、現地生用のコミュニケーション論についての授業も取っています。案の定、かなり難しいですが授業中のディスカッションはアル ゼンチン人の考えが聞けますし、とても面白いです。それと、日本のことを外国人はかなり質問してきますが、たまに答えられないこともあり、恥ずかしい思いをしました。留学前に日本について勉強をすることもお勧めします。

7月には友達と一緒にアルゼンチンの北部・ボリビア・ペルーへ旅行しました。ツアーではなかったので、自分達で計画を立て、いろんな人に旅行に関して自分 の拙いスペイン語を使って話を聞いたり、他国の文化に触れたり、南米ならではの壮大な景色を見れたりと、これもいい経験になりました。12月にはウルグアイ へ1人旅をしようと思っています。

この留学のおかげで色んなことに気づき、成長することができました。言葉の通じない世界に行くのは勇気のいることですが人間的にすごく成長できますので、自分を変えたいという方はぜひ留学にチャレンジしてみてください!!

アルゼンチン/ブラスパスカル大学 清板 利一

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