宮野 里奈さん(メキシコ/メキシコ国立自治大学、タスコ校)

私は、2011年の2月からメキシコのメキシコ国立自治大学のタスコ校に約半年間留学してきました。
私が行ったのはメキシコ国立自治大学ではありますが、タスコというメキシコシティーから約3時間の小さな町にある分校に行きました。そこは、とても坂が急で大変ですが、町は白壁・オレンジ屋根で統一されたコロニア調がすごく綺麗だし、小さな町であるため、町のみんなが友達のようで歩いているとたくさんの人に話しかけられたり、困った時はみんなが手助けをしてくれました。
私はタスコ校の春の2コースに通いましたが、初め学校の全生徒数は7人でした。すごく驚きましたが、クラスは2人や1人の授業もあって自分の納得いくまで質問できたし、一人ひとりの話す機会が多かったので、行く前ほとんど話せなかった私にとってはすごくいい環境だったと思います。また、先生がとてもいい方ばっかりだったのでスペイン語以外の言語、例えば英語などで分からない単語などを聞いても絶対に耳を貸してくれず、どうにか自分の分かる単語で説明して答えを教えてもらうという感じでした。それもまたすごく為になりました。
人数が少ないからか、先生とも友達みたいに仲が良かったので授業後に先生も含めたみんなでご飯を食べに行ったりすることもありました。
タスコでは、スペイン語だけでなく、文化や歴史、食に人間性などを学ぶことができました。色々な国の学生が集まるので、メキシコについてだけでなく他の国の歴史や文化についても学ぶことができました。
家族の方もすごく優しくて、休日はピクニックに連れて行ってくれたり本当の家族みたいな感じでした。
私がタスコで得たものは、勉強に対する意欲です。正直なところ留学する前は、あまり勉強意欲がなかったと思いますが、留学してみると留学しただけで話せるわけではないということに気づかされると同時に、周りの学生の勉強に対する意欲に負けじと頑張ろうという気持ちになります。さらに友達と話していたりすると、自分の力のなさにくやしさを感じるので、もっともっと頑張ろうと思うことができました。
今、帰国して留学を振り返ると楽しかった思い出ばかりがよみがえります。でも実際、悩んだこともあったし、つらいことがあったのも事実です。それらを乗り越えて頑張ることで、成長できたんじゃないかなと思います。
メキシコへの留学で、スペイン語を学んだだけでなく自分を見つめなおすいい機会になったと思うし、自分を支えてくれている人の温かさに触れて感謝の気持ちを感じるなかでで成長できたと思います。
今から留学したいと考えている人は、ぜひメキシコ国立自治大学のタスコ校をお勧めします。綺麗な温かい町で、自分自身成長しながらスペイン語を勉強するのは、大学生活の貴重な体験になると思います。

メキシコ国立自治大学 タスコ校 宮野 里奈

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