柴原 由合さん(メキシコ/メキシコ国立自治大学)

楽しいことも、悲しいことも全て、私をひとまわり大きく成長させてくれた
貴重な体験だったと思います。

「一年間留学してました。」と言うと、すごいように聞こえるかもしれません。田舎娘の私も留学する前は、留学ってすごいことのように思ってました。留学すれば、ペラペラになるものだと思ってました。でも留学生活を終えた、今、現在自分がペラペラになったとは思えません。まだまだ足りません。留学は自分の努力もかなり要するものです・・・。しかしながら、メキシコシティーでの生活は楽しく、実のある充実した毎日でした。陽気で明るい国というイメージそのままで、私はメキシコ人の人柄に強く惹かれました。本当に世話好きな人が多く親切すぎるというほど親切で幾度となく助けてもらいました。

またメキシコシティーは思っていたよりも大都会で、驚きました。月曜~金曜まで学校へ行き金曜の授業が終われば気分はウキウキです。金曜、土曜の夜はFIESTAと呼ばれるパーティへ行き、テキーラやサルサダンスで朝まで騒ぎました。老若男女問わず、朝まで騒いでいるのは、さすが陽気な国ならでは。

10ヶ月という限られた期間をめいっぱい楽しむために色んなことに挑戦しました。学校とは別に、ダンススクールに通ったり、ビーチバレー部に入部したりもしました。本当に毎日忙しく、充実した毎日を過ごしたんですが、もちろん楽しく陽気なことばかりではありませんでした。文化の違いや、淋しさから当たった壁もありました。日本ではあり得ないほど激しい貧富の差を実際に見たり、ストリートチルドレンの数の多さには、言葉には出来ない衝撃を受けました。時には涙したこともあります。しかし、楽しいことも、悲しいことも全て、私をひとまわり大きく成長させてくれた貴重な体験だったと思います。

語学の面においては、まだまだ足りないと思うし、自分の努力も足りなかったと反省する面も多々あります。しかし、それ以外の面においては本当に良かったと思っています。たくさんの友人を持つことができ、メキシコで出会ったたくさんの人のやさしさに触れ、たくさんの経験をすることができました。どれも日本にいてはできなかったことばかりです。私はメキシコへ行って、本当に良かったと思っています。

 外国語学部 言語学科 スペイン語専修 柴原 由合

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