ドイツ ケルン大学に交換留学中の渡邊 耕紀さんから留学体験記が届きました

留学の中間報告

こんにちは。9月からケルン大学に交換留学をしている渡邊 耕紀です。留学が始まってから半年が経ち、ドイツでの生活にも余裕が出てきました。私が留学しているケルン大学のあるケルンはドイツのベルリン、ミュンヘン、ハンブルクに次ぐ第4の都市で世界遺産のケルン大聖堂がある街として有名です。また近くの町にはベートベンの生まれた町でありハリボの工場もあるボンや、多くの日本企業があり、日本人もたくさんいるデュッセルドルフがあります。ここまで約半年ドイツで生活をし、ドイツ語を勉強していますが海外なのでもちろん日本との違いがたくさんあります。例えば駅に改札がなく、切符がなくても電車に乗ることができます。ですが検札の人がときたま乗ってきて切符のチェックをします。その時にキップを持っていないと60EURO(7600円)程を取られてしまいます。そしてドイツのペットボトル、瓶、カンはデポジット制になっていて、スーパーに持って行ってお金を返してもらいます。この他にも様々な違いがあります。特に私にとってとても良い日本との違いはドイツという国はとても学生に優しい国であることです。ドイツの大学はほとんどの大学の学費が無料であり、半年のセメスターごとに280EURO程 Semesterfeeを払うだけ大学で勉強をすることができます。これは現地の大学生はもちろん、交換留学生以外の留学生などすべての学生が対象です。またその料金の中にセメスターの期間の定期券の料金(180ユーロ)も含まれています。その定期券はケルン大学の学生証と一緒になっており、この定期券はケルン全域はもちろん、先ほど上げたデュッセルドルフやボンなどのNordrhein-Westfahren州全域に有効な定期券で、普通に買うとしたら180ユーロ以上には絶対になるのでとても学生に優しいと思います。この定期の範囲は各大学によって各々で、例えばミュンヘン大学はミュンヘン市だけしか使えません。ほかの州と比較すると、Nordrhein-Westfahren州はボン、デュッセルドルフ、ケルンなどの大きな都市が集まっているので一番得ではないでしょうか、自分も月に二回ほどデュッセルドルフに行って日本の食品を買ったり、日本食を食べたりしています。またスポーツも無料ですることができます。スポーツといってもさまざまな種類をすることができ、その多くが無料で参加することができます。例えばサッカー、ハンドボール、バレーボールの球技全般、様々なダンス、ヨガ、水泳、武道全般などです。特に武道は柔道、空手はもちろん刀、忍術など日本人からすると少し不思議なものもあります。私はこれを利用して月に2-3回 Freischwimmenという水泳のコースに行っていました。もちろんこれも無料です。これは名前の通り、プールのコースをただ自由に泳ぐだけということで、その上いつ休憩してもいいですし、いつ帰ってもかまいません。ここ最近あまり運動をしていなかったので、とてもいい機会になりました。
ドイツでドイツ語を学んでいると、やはり、日本とは違い様々な刺激が有り、留学の意味が分かりました。授業の中ではもちろんドイツ語ですし、学校の外に出てももちろんドイツ語です。そのような環境の中で勉強するということは日本では絶対にできない体験なのでこれは留学の大きなメリットだと思います。そして現地での授業は日本の受動的な授業とは違い、各国からドイツ語を学びに来た生徒たちが積極的に発言をするとても能動的な授業です。そして他の国から来た留学生は授業中、とても積極的でどんどん先生に質問をするし、自分の意見を発言します。最初はこの雰囲気に飲み込まれ全然発言することができませんでした。ですが、知人からの「せっかくドイツに来て、ドイツ語を勉強してるんだから些細なことでも質問するべき。」という言葉を受け、授業中、授業後、休憩中に些細な疑問でも質問するようにしました。すると先生は丁寧に教えてくださり、その内容がよく考えれば簡単な内容だった時も同じように私が分かるまで答えてくださいました。そのように先生はとても優しくまるで親のような存在でした。
ドイツへの留学はドイツ語の知識はもちろんですが、それ以外の様々なことも学ぶことができているとおもいます。留学は長期間、親元を離れ、慣れない海外での生活なので不安なことも多いかと思いますが、人生の中で絶対大きな経験になると思うので、留学に行きたいと思っている人はもちろん、行こうか迷っている方は是非留学に行って欲しいと思います。そしてドイツ語専攻の先生方や国際交流センターの職員の方々は留学について質問すればとても優しく丁寧に答えてくださるので是非質問してみてください。


ヨーロッパ言語学科 ドイツ語専攻 3年次 渡邊 耕紀


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