「ドイツ語海外実習 振り返り」寺下 つむぎさん

通学に使っていた路面電車
初めてのドイツでは、日本では感じることのない多くの経験をすることができた。例えば、日本では支払いのとき、紙幣から出しても硬貨を出すのを待ってくれるが、ドイツのスーパーでは待ってくれることはまずなかった。こんな小さなことでも日本とドイツとで違うのだなと深く心に残った出来事だ。また、エコ大国であることから袋が貰えることは全くと言って良いほどなく、有料であれば時々売っているところを見つけたことも、日本との違いだと考える。しかし、マーケットでは野菜を量り売りしているので、無料で袋を貰うことができた。日本ではあまり感じない袋がない不便さを実感できたのはとても良い経験だったと考える。
バスや電車についても大きな違いを感じた。市内の至る所に路面電車が通っており、踏切もなく、中央駅ではホームを自由に歩いている人々を見て、日本では考えられない場面に初めは度肝が抜かれた。もちろん、事故が起こらないはずがなく、滞在中に2回事故現場に遭遇してしまった。また、乗車時にチケットを携帯しているかどうかは、確認が抜き打ちであるため、信用の上で成り立っていることを改めて知ることができた。
これらのことより、ドイツでは自己責任が大きい国なのだと強く感じることができた。また、国境が他国と陸続きになっていることも、実際に訪れてみないとわからない大きな違いである。ライプツィヒの中央駅ではプラハ行きなど、ドイツ国外へ向かう列車が運行されていた。たった4時間電車に乗るだけでプラハまで行くことができるだなんて、日本人からすればありえない感覚だ。ドイツでの3週間は私にとって、語学を学ぶだけでなく、理屈ではわかっていても体験してみないとわからない実際の生活や文化、生息する動植物、街の雰囲気や空気などたくさんの感覚を知ることができ、とても良い経験になったと考える。

ライプツィヒのマーケットの様子
ライプツィヒからプラハまでのチケット
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