「ドイツのファストフード」谷口 俊介さん

私はこの3週間のドイツ語研修で数多くのドイツのファストフードに触れることができた。日本ではファストフードといわれると、ハンバーガーや牛丼などを思い浮かべるが、ドイツでは全く違っていた。あの有名なソーセージや、トルコからの料理であるケバブがファストフードの主体であった。ソーセージはソーセージでも、いろいろな食べ方があり、ソーセージを焼いてそのままパンにはさんで食べるBratwurst,茹でて食べるBockwurst,切った焼きソーセージの上にケチャップをかけて、さらにカレー粉をまぶして食べるCurrywurstなどがあった。どれもパンと食べるのが一般的なようだ。また、ベルリンでは街の広場を「携帯屋台」を使ってソーセージを売る姿が多く見られた。
ケバブは元々トルコ料理であったが、トルコ移民が多くドイツに移り住んだ影響でがドイツに広がった。ケバブは焼いたパン生地に野菜を入れ、さらにそこに専用の機械で炙られた牛肉からそぎ落とした肉をのせて、その上からソースをかけて食べるものである。私の研修先のグライフスヴァルトでもケバブは大変人気があり、街の中でも4件ほど見かけた。

ファストフード店はこれだけではない。ドイツでは肉料理が主体だが、魚介類を使ったシーフード専門のファストフード店もあった。商品はシンプルで色々な魚介類をフライにしてパンにはさむものである。イタリア名物のピザの店もあった。
グライフスヴァルトでは見かけなかったが、ベルリンでは中華風焼きそばのチェーン店が多くあった。焼きそばに調理した鶏肉を入れて、それに野菜を加えたものであり、ファストフードの割にはかなり本格的なものだった。
このようにドイツでは日本とかなり違ったファストフードを体験することができた。研修に行く直前までの授業でドイツのファストフード店について勉強してきたが、実際現地に行って食べてみると直にドイツの食に触れている感じがして楽しかった。またこのような機会があれば嬉しいと思う。

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