藤枝 みのりさん

私は2年次生の終わりの春休みにドイツ北部のグライフスヴァルトに3週間訪れました。
ここグライフスヴァルトは、ハンザ都市で栄えた港町で、画家のフリードリヒが生まれた町としても親しまれています。ドイツでは珍しく海に近い場所に位置しており、大学から少し歩くとすぐに海に行くことができました。ベルリンなどの大都市とは違い、むしろ小さな大学町だったので、周りの人は親切で治安も良く、日本人にとっては過ごしやすい環境だと感じました。
ここでの3週間は、大学からバスで15分ほどの距離にある学生寮に住みました。寮の目あの前にスーパーがあったので、普段生活するには十分だと思いました。授業を朝から昼過ぎまで受け、そのあとは大学の近くのカフェで現地のドイツ人学生と話をしたり、大学付近を散策したりして過ごしました。ここグライフスヴァルト大学には日本語学科はないのですが、日本語に興味を持っている学生もいて、みんなとても優しく、たくさんの場所を案内してくれました。
3週間の実習期間の内、3日間ベルリンに行く機会があったのですが、グライフスヴァルトとは全く違った街並みでした。ベルリンは大都市ということもあり、近代的な建築物が多く、人の多さにも圧倒されました。また国会議事堂やブランデンブルク門など世界的に有名のものに触れることができ、とても良い思い出となりました。
ドイツで過ごした3週間は毎日が濃く、本当にあっという間でした。1年間大学でドイツ語を学び、その知識をどれだけ生かすことができるのか、と思っていましたが、実際に行ってみて感じたことは、自分の語学力の低さです。自分の考えを相手に伝える難しさをとても肌で感じ、帰国後はよりドイツ語の学習に力を入れようと思いました。文化的な面では、日本とは違うことが多く、驚くこともたくさんありました。道に迷ったときに行き方を教えてくれるだけでなく、その場所まで連れて行ってくれたことを通じてグライフスヴァルトに住む人の優しさに驚き、その人柄の良さに直に触れることができました。3週間の語学研修でしたが、得たものは多く、ここでの経験を忘れず、これからのドイツ語の勉強にも活かしていこうと思います。

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