「ドイツ語海外実習に参加して」 絹田 真さん

私は今春のドイツ語海外実習に参加して、1ヶ月という短い期間ではあったものの、思っていた以上の多くの物事を学ぶことができたと思う。渡航前に比べて、単に語学力だけではなく、内面の考え方や意志なども変化を得られたように感じる。

まず最初に、大きく変わったところは知識である。仲間の間では日本語を使うことが多かったが、授業中はもちろん、スーパーやルームメイトとの会話の中で日常的にドイツ語でのコミュニケーションをとった事で、こういった場面ではこういう表現をするのかと初めて知る事が沢山あった。また、日本で既に学んであった知識の中でも、違った場面で使える表現に気付くなど、ドイツ語の能力に関して分かりやすい成長が見られた。語学以外に関しても、ドイツやそこに住む人々の特徴や文化を肌で直接感じたことで、誰に聞くよりも分かりやすく、経験という形で知る事ができた。

次に変わったことは自分自身の内面的な気持ちの部分である。具体的に言えば、まず、現地で過ごす中で、自分の思っていた以上に言葉が伝わらないことと、知っているはずの知識がすっと浮かばないことが多々あった。そのことから、ドイツ語をさらに学びたい、という思いがかなり強くなった。考えていることが伝わらないのは、悔しく、そして不便極まりない。他者との会話が失敗に終わるたびに次は頑張ろうという気持ちに繋がった。
その気持ちが2年生の春からの勉強への大きなモチベーションになってくれると思う。

そして、短い期間ではあったものの、一人暮らしをしたことで自分のすることが増えた。自分でしなくてはならないので、それをこなしていくうちに人に頼らずに生きる自立の気持ちが生まれた。この気持ちのおかげで日常生活において自分の強い意志で過ごすことで、結果的に、他者の評価や、自身の成績の上昇にもつながってくると感じた。

以上のように、今春のドイツ語海外実習のおかげで得た多くの成果は、これからのドイツ語学習においてはもちろん、自身の生活の面においても多大な影響を与えたことになった。この経験を糧に、日々学業に励んでいけるように頑張りたい。
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