「フライブルクでの思い出」 杉森 咲良さん

私は2017年3月1日から3月30日までの約1か月をフライブルクで過ごしました。環境都市ということもあり、街は綺麗で天気も良く、とても過ごしやすい日々でした。私は今回この研修に行くにあたり、日本との文化や生活スタイルの違いをたくさん見つけて帰ってくることを目標にしていました。そのなかでも特に驚いたことを挙げたいと思います。
1つ目は、電車に乗るときに日本のように改札を通らないことです。これは事前学習の時に耳にしたことがありました。しかし自分がいざ駅に行ってみると、日本のやり方に慣れているため、少し違和感がありました。券売機で切符を買って、そのままホームに行き、電車に乗ります。すると車掌さんが来て、持っている切符にスタンプを押してくれるというスタイルでした。
2つ目は、トイレが有料であることです。日本ではコンビニや公園、ガソリンスタンドなどどこにでもトイレがあり、自由に使うことができます。しかし、ドイツではトイレは有料で、50セントほどかかりました。
3つ目は、野菜や果物が傷むのが日本より少し早いことです。寮の仲間に聞いてみたところ、あまり買いだめなどはせず、その日に必要な分だけを買い、毎日買い物に行くと言っていました。これについては日本とは少し違った生活スタイルだと思いました。

授業は発音の練習が中心で、ちょっとした発音上の違いも指摘され、日本人の口の動かし方の癖などから詳しいアドバイスももらうことができました。授業中は日本のように挙手制ではなく、自分から積極的に発言するスタイルで、間違えても恥ずかしいなどとは全く思わないような雰囲気で、とても勉強しやすかったです。
研修中、授業は平日の午前中にしかなかったので、平日の午後と週末を利用していろいろな観光地を訪れることもできました。フランスのコルマールやスイスのチューリッヒは、フライブルクとはまた違った町並みで、歩いているだけでとても楽しめました。また、ドイツからフランスやスイスは陸続きになっているので、バスに乗って2時間ほどで国境を超えることができます。ほかにもシンデレラ城のモデルになったと言われているノイシュバンシュタイン城や、長い歴史をもつハイデルベルク城などにも行くことができました。特にノイシュバンシュタイン城はフライブルクからは遠く、行くのも難しく大変だったからこそとても思い出に残っています。フライブルク自体はそれほど大きな町ではなく、どちらかといえば田舎のほうであると思いますが、他の国にも近くとても住みやすいところだったと思います。
始めは、なかなか寮の人たちとうまくコミュニケーションが取れず悩んだりもしましたが、分からないときはゆっくり話してくれたり、英語に変えてくれたり、とても優しい人たちばかりでした。しかし、自分の思いを言葉にして相手に伝えるのは難しく、もどかしさが残ることも多くありました。そのたびにこれからもっとたくさんドイツ語や英語を勉強したいと心から思えるようになりました。たくさんの貴重な経験ができたこの1ヶ月はとても充実したもので、本当に早く感じました。そして来年には、長期の留学にも挑戦してみたいと思います。

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