「フライブルクで感じた実際に会話できる楽しさ」
瀨野 来華さん

私は、本来1年次で参加するプログラムに、ドイツ語の文法を一通り学習した2年次で参加しました。そこで、どのように言葉を運用するかを学ぶ為に、とにかく自分を試そうと考えました。この海外実習中、ドイツ語を使うときに間違えることを恐れないよう意識し、自分の気持ちを簡単な言葉でも表現できるように工夫しました。授業では積極的に発言し、クラスで最も発言することを目標としていました。毎日の授業では、もしも自分の表現が不自然であれば、先生が適切な言い回しに改めてくださるので、不安でもとにかく言葉に表す努力をしました。授業では、テキストを読んで自分はそのテーマをどう思うか、クラス内で文法や単語の質問があれば、それをシェアして生徒がドイツ語でそれを説明する機会がたくさんありました。それを利用することで、自分の使える表現を増やすことができました。クラスは半分が外国人で、アメリカや韓国、ブラジルなどの多国籍の人たちとの学習を通して、格変化や文法でつまずくのは万国共通なのだと少し安心しました。また、彼らと授業の課題を通して仲良くなり、授業外でも食事に行くなど、良い関係を築けたこともとても嬉しかったです。
私の寮は個室以外は共有だったので、常に誰か1人は家にいる状況でした。そして自分以外は全員ドイツ人なので、当然ドイツ語を使います。そして私の場合は同居人にとても恵まれていて、積極的に私の話を聞いてくれる人たちでした。キッチンやリビング、洗面所やシャワールームなどが共有なので、彼らと話す機会はとても多かったです。また私が話に詰まったり、話の途中でわからない単語を聞いたり、催促しても笑顔で応じてくれました。彼らとの会話を通して、多くの知らない単語や、使い方のわからなかった文法が使えるものに変わり、会話をすることの楽しさを実感することができました。
実習全体を通してドイツの日常やドイツ語のことを知り、たくさんの経験ができました。その中でも私には寮の同居人と過ごした時間が1番かけがえのないものであり、とても自信を持つきっかけにもなりました。最初は共同スペースに行くときもうまく会話をする自信がなく、食事も自分の部屋でしていましたが、ある日部屋まで私を呼びに来てくれ、一緒に食事をしてくれました。そのことがきっかけで、私は緊張せずにリビングに行き、積極的に話しかけることができるようになりました。歓迎パーティもしてくれて、ドイツの手料理を振舞ってくれたり、ウノをしたりと、楽しい時間を作ってくれました。実習の最終日も「ドイツ語は難しいけど、頑張ってほしいし、もっと自信を持って!君は勇気があってすごいよ!」と励ましてくれました。
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