「ドイツでの27日間」 小谷 梨紗さん

27日間のドイツ語海外実習として、フライブルク大学に行きました。
27日間という長くも短くも感じた時間の中で、多くの発見と楽しさと苦しさを経験しました。
毎日の授業では、自分から先生に質問していかなければいけないことを改めて学びました。同じクラスにイタリア人とアメリカ人がいましたが、分からないことがあれば、先生の話をさえぎってでも質問する姿を見て激しい差を感じました。ドイツ語で質問しづらければ英語で質問していました。また、同じクラスの生徒とは英語で会話することがありました。何を言っているか理解できるが、答えるときに時間がかかってしまう。ドイツ語と同様に英語力の未熟さを思い知らされました。授業中どうしていいか分からない時、先生の方からどんどん質問してほしいと言われ申し訳ない気持ちになりました。しかし、ここでやらないと後悔すると思ったので、疑問詞と単語だけですが、少しでも質問をするように心掛けました。先生は答えてくれる時に必ず分かった?と私が理解しているか確認までしてくれました。そのたびに、自分から行動をおこしていくしかないんだなと感じました。2週目からは、午後の授業にも参加しました。椅子に座らず、歩いたりジェスチャーしたりと午前中とは違ったアクティブな授業でした。
午後の授業ない日は、街を探索しました。大学近くはトラムやレストラン、カフェが密集しており、市庁舎もあり街の中心部ということで多くの人で賑わっていました。印象に残っていることは、パン屋さんの多さと昼間からお酒やコーヒーを飲む人が多いということです。特に、日曜日に多いなという印象を受けました。日本と違って、平日も休日もゆっくりとした時間が流れているなと感じました。ドイツの日曜日は、基本的にお店は開いていないと聞いていましたが、実際開いていないところをみると凄く違和感があり衝撃を受けました。また、街中では、ヴァイオリンやギター、アコーディオンなどいたるところで楽器を演奏している人を見ました。演奏が終わると、歓声や拍手が起こり、日本にはない光景でとても新鮮で面白かったです。
週末には、ミュンヘン、ヴァーゼル、フランクフルトに行きました。ドイツとスイスの国境近くにあるヴァーゼルは、普段トラムに乗るときに使う定期でいくことができ、簡単に国境を越えてしまえることに驚きました。ミュンヘンは、ドイツの中でも有名な地であるため、観光や現地に住んでいるであろう日本人を多く見かけました。様々な店が並び、教会もあり、広場には大道芸人がいたりと歩くだけで風景が変わるので面白かったです。フランクフルトは、ミュンヘンと比べると静かな街だなと感じましたが、広場に向かうとたくさんの屋台と大勢の人で賑わっていて、また違った雰囲気を味わうことが出来ました。
滞在期間中は、寮生活でした。寮生活は経験しているので慣れてはいましたが、部屋に入ると、とても殺風景ではじめどうしたらいいか困りました。同じフロアには、他にも6人いましたが、生活サイクルの違いか会うことは少なかったです。一度だけキッチンでお茶を飲みながら話すことがありました。私のおぼつかない言葉にも、興味をもって話を聞いてくれて、とてもフレンドリーに接してくれました。
この海外研修に参加したことで、自分に足りないものが分かりました。人をつなぐものとして言葉は欠かせません。その、言語の勉強をこれまで以上に努力して取り組まなければいけないということが自分に足りないものだとわかりました。そして、自分から進んでいかないと得られないものがまだまだあることを実感しました。この研修のおかげで、今はドイツ語が楽しいと感じながら勉強できていると思います。これからを変えることもどう過ごしていくかも自分次第です。自分自身に変化をもたらせるように、今回の経験を忘れることなく、過ごしていきます。
ヨーロッパらしい街並みと青空。平日でも多くの人で街は賑わっている。
日曜日、教会の前の広場では子どもたちがシャボン玉に夢中。
大学近くの山の頂上にある展望台からの景色。360度フライブルクの街並みを見渡すことが出来る。ロープウェイにも乗った。
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