令和2年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「重点テーマ」

重点テーマ・目的・期待する効果等

(1)テーマ

学部の学びの中心となる演習科目(ゼミ)における学習成果の調査

(2)目的

  1. 両学科の初年次ゼミ(入門セミナー、京都文化フィールド演習)、2年次ゼミ(基礎演習)、3年次ゼミ(文化演習Ⅰ)、4年次ゼミ(文化演習Ⅱ)における学習成果を調査し、「文化学部におけるアカデミック・スキルとはいかなるものか」を明確にする。
  2. 両学科の2年次もしくは3年次ゼミにおいて、ディプロマ・ポリシーがどの程度達成されているか、学部の学びの根幹としてゼミが十分機能しているかを調査する。
  3. 学部の学びの根幹であり、最も授業時間外学習を必要とするゼミを調査対象とすることで、事前事後学習の実態を調査する。同時に、調査を行うことで、学生の自覚を促す。
  4. 文化学部独自の取り組み「むすびわざブックマラソン」と、初年次ゼミや2年次ゼミにおける学びがどのように関連・連動しているかを調査する。同時に、学生に「本(ゼミでの発表や研究に関わる参考文献、古典・名作、興味・関心をもった書籍など)を読むこと」を促すための方法、動機づけ、また読書の習慣づけの方法を考える。
  5. 1. と2. を併せて実施し、ゼミでの学習成果について、継続的に追跡調査することで、学部教育(カリキュラム・ポリシー/ディプロマ・ポリシー)の達成度と課題 を明らかにする。

(3)期待する効果

今年度は国際文化学科のコース再編の2年目にあたり、国際文化基礎演習が始まる。引き続きゼミにおける学習成果を調査することで、新・旧カリキュラムを検証するとともにその充実を図りたい。具体的には、学生が学問的専門性を身に付けることができているか、専門性を極めるために学部提供科目が学問的体系をなしているか、専門知識を順次深められるカリキュラムとなっているかなどの観点から、ゼミが学生にとって学部の学びを統合し深める科目となっているかどうかを調査する。そのことにより、ゼミ科目における教育の達成度と課題が明らかになると思われる。また、上記(2)の3に挙げた事前事後学習の調査の結果を分析することを通して、学部教育の総合的な達成度を検証することも可能となるであろう。ゼミにおける学習成果の実感は個人による調査・研究やフィールドワーク等による応用・実践などの授業時間外の学習の充実と連動して得られるものと考えるからである。さらに(2)の4に関わる調査を通じて、「本(文献)を読むこと」とゼミにおける学びがどの程度関連しているかが一定程度明らかになることや、その他読書に関わる問題(今後どのようにすれば学生が「本(文献)を読むこと」の重要性を認識できるようになるか、どのようにすれば読書習慣が身に付くか等)についてヒントを得ることができるといった効果が期待される。
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