平成30年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「重点テーマ」

重点テーマ・目的・期待する効果等

(1)テーマ

学部の学びの中心となる演習科目(ゼミ)における学習成果の調査

(2)目的

  1. 両学科の現行カリキュラムにおける、初年次ゼミ、2年次ゼミ(基礎演習)、3年次ゼミ(演習Ⅰ)、4年次ゼミ(演習Ⅱ)における学習成果を調査し、学部におけるアカデミック・スキルを明確にする。
  2. 現行カリキュラムの2年次もしくは3年次ゼミにおいて、ディプロマ・ポリシーがどの程度達成されているか、学部の学びの根幹としてゼミが十分機能しているかを調査する。
  3. 学部の学びの根幹であり、最も授業時間外学習を必要とするゼミを調査対象とすることで、事前事後学習の実態を調査する。同時に、調査を行うことで、学生の自覚を促す。
  4. 昨年度開始した文化学部独自の取り組み「むすびわざブックマラソン」と、初年次ゼミや2年次ゼミにおける学びがどのように関連・連動しているかを調査する。同時に、学生に「本(ゼミでの発表や研究に関わる参考文献、古典・名作、興味・関心をもった書籍など)を読むこと」を促すための方法、動機づけの方法を考える。
  5. ①と②を併せて実施し、4年間必修としているゼミでの学習成果について、継続的に追跡調査することで、学部教育(カリキュラム・ポリシー/ディプロマ・ポリシー)の達成度と課題を明らかにする。

(3)期待する効果

上記の通り、今年度は学部再編に伴うカリキュラム改革の完成年度を迎えるため、引き続きゼミにおける学習成果を調査することとする。このことによって、現行カリキュラムを検証するとともにその充実を図りたい。具体的には、学生が学問的専門性を身に付けることができているか、専門性を極めるために学部提供科目が学問的体系をなしているか、専門知識が順次深められるカリキュラムとなっているかなどの観点から、ゼミが学生にとって学部の学びを統合して深める科目となっているかどうかを調査する。そのことにより、ゼミ科目の達成度と課題が明らかになると思われる。また、上記(2)の③に挙げた事前事後学習の調査の結果を分析することを通して、学部教育の総合的な達成度を検証することが可能となるであろう。

ゼミにおける学習成果の実感は個人による調査・研究やフィールドワーク等による応用・実践などの授業時間外の学習の充実と連動して得られるものと考えるからである。さらに(2)の④に関わる調査を通じて、「本を読むこと」とゼミにおける学びがどの程度関連しているかが一定程度明らかになること、そのことを踏まえ今後どのようにして学生に「本を読むこと」を促し、その重要性を認識させるかについてヒントを得ることなどといった効果が期待される。

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