平成30年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

全体として、概して良好な結果が出ている。特に設問4(グループワークの意義)、設問5(フィールドワークや調査研究の面白さ)、設問6(文化に対する興味・理解)においては、科目を問わず「強くそう思う」「そう思う」の割合が高い(各項目概ね70~80%以上)。一方、今回初めて設定した設問7(この科目を通して本(文献)を読むことの大切さを実感できましたか)については、科目ごとで結果のばらつきが見られた。例えば、異文化コミュニケーション演習IA(93%)、京都文化演習IA(70%)、思想文化演習IA(92%)、文学・芸術文化演習IA(88%)、歴史文化演習IA(97%)、京都文化基礎演習A(61%)、思想文化基礎演習A(76%)、文学・芸術文化基礎演習(83%)、歴史文化基礎演習A(48%)、京都文化フィールド演習(50%)、入門セミナーA(65%)となっている。これらの結果から読み取れることは、3年次以降の演習科目の多くでは高い数値が出ているものの、低年次の科目になるに従って低くなっているということである。特に歴史文化基礎演習Aの数値(回答者数21名、出席率80%以上では45%)は他と、比較すると若干気になるところである。今後は文化学部独自の取り組みである「ブックマラソン・プロジェクト」とも連携しながら、初年次から本(文献)を読むことへの動機づけ・意識づけをさらに図っていく必要がある。また昨年度と同様、準備学習等の実施(設問2-2)についても科目間で差が見られるが、改善が見られた科目もある。なお、自由記述欄の学生からのコメントについては、授業を通じて「視野が広がった」「自分自身の成長を実感できた」「プレゼンテーションのスキルが上がった」など、概ね肯定的なものが多かった。
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