平成28年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

ゼミへの出席率はいずれも高い。年次を重ねるにつれて、事前事後学習の時間が増えている。同様に、グループワークの意義や、フィールドワークや調査研究の面白さもより一層強く実感されているように思われる。学問的関心も十分に喚起されており、科目に対する満足度もおおむね良好である。総評として、ゼミの運営が学生と教員の努力により大変良い状態で進んでいると結論できる。
また、シラバスにおける準備学習等への指示の活用については「どちらともいえない」という回答が多かったが、おそらくは、ゼミという性質上、ケース・バイ・ケースで進める必要があるためと思われる。上記の全体的な高評価から鑑みれば、予定通りにうまく進まなかったというよりも、むしろ教員が生徒の個性やゼミでの人間関係に応じて臨機応変に授業の内容を変更できていることを示していると見るのが整合性のとれた見方ではないかと考える。
今後の課題を強いて挙げれば、学生にシラバスをしっかり読ませ、カリキュラムをより深く理解させるための工夫をするということであろう。 

2.「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

参加人数

①「公開授業」:10月4日(火)5限
国際文化学科2年次演習科目「文学・芸術文化基礎演習」
古後奈緒子 非常勤講師(大阪大学 助教)、3名が参観
②「ワークショップ」:10月4日(火)5限後に実施
教員4名が参加

ワークショップでの意見交換内容

クラスの選出・依頼が遅くなり、開催が秋学期にずれこんだが、10月4日(火)5時限目に 公開授業とし、引き続きワークショップ(意見交換)を行った。
この回の授業は、ベルトルト・ブレヒトの劇「小市民の七つの大罪」を素材に、学生たちに思ったこと、考えたことを積極的に議論させるものであった。時間配分をたいへん緻密に行っており、大変参考になった。映像を見る前に、あらかじめワークシートを配布し、分析の観点を学生に与えるなど、細かな配慮も行き届いていた。学生にヒントを与えるも、なかなか発言してくれず、コミュニケーションの方法がむずかしいとの課題も出された、しかしながら、提出された用紙には、しっかり考えられた記述もあり、そこから発言につなげるには、まだ少し時間が必要であると考えられる。全体としては、極めて質の高い、興味深い内容の授業であった。
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