平成27年度 秋学期 公開授業&ワークショップ 実施報告

実施日時・場所・参加人数

  1. 「公開授業」:2015年11月17日(火)5限、10号館10202情報処理教室
    「都市経済論B」寺崎 友芳 教授、7名が参観(春学期との合計で23名)
  2. 「ワークショップ」:2015年12月1日(木)3限、5号館ミーティングルーム1
    8名が参加

ワークショップでの意見交換内容

春学期の公開授業「医療経済学A」および秋学期の公開授業「都市経済論B」について意見交換を実施。どちらの講義も、その特徴はアクティブ・ラーニングが、高いレベルで実践されていたことである。
医療経済学Aの授業は、講義中に、(1)前回講義内で受講生が取り組んだレポートのフィードバック、(2)新聞記事を読みながら行う、課題プリントの穴埋め作業、(3)その回の講義に関するレポート(400字程度)作成、といった受講生自身が手や頭を動かす時間が多く取られていた。都市経済論Bは、講義でありながら情報処理教室で実施され、データをふんだんに用いて講義内容を客観的に確認しながら進められていた。さらに、教員が示した都市の状況を、受講生が他の都市のデータを用いて分析してみるという作業を繰り返すことで、受講生は休むことなく主体的に学んでいた。
医療経済学Aについては、計算し尽くされた授業構成と熱意(毎回受講生のレポートに目を通しパワーポイントにして講評を行う、毎回最新の新聞記事を使った詳細な穴埋め教材を作成するなど)を賞賛する意見が多く寄せられた。教員は、授業の最初から最後まで受講生に内職する隙を与えないように授業を進めており、この点は大いに評価できるものの、次の段階(強制されなくても授業に集中し、要点をメモに取ることで講義内容を再構成し、理解を深めるなど)への移行の難しさが問題とされた。都市経済論Bに関しては、15回の授業内容について何回分かまとめてレポートに書かせるのではなく、グラフを作成したり分析したりといった作業の結果明らかになった点を、その都度しっかりまとめさせれば、授業内容の理解という点でより充実するのではないかという意見が寄せられた。
どちらの講義も、受講生が主体的に学ぶ講義として大変優れた見本となる講義であり、受講生の満足度が高いことが頷ける講義であった。
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