入門セミナーの内容刷新のための調査

経済学部では、読む・書く・話す・調べるなど広範な内容を含むアカデミック・スキルの中で、特に経済学部生に求められる内容を厳選し、高校教育から大学初年次教育、初年次教育から専門教育へのスムーズな移行を可能とするような初年次教育を確立することを目指す。そのために、(1)現在、各教員が入門セミナーで扱っている内容についての調査、(2)試験的実施用教材に関する問題点、(3)学生自身が学部の授業を理解するために不足していると感じているアカデミック・スキル、について調査を行い、次年度から本格的に実施するアカデミック・スキルのカリキュラムの確立と改善を行う。

経済学部では、2年次からのゼミ担当教員や、専門科目の担当教員から、専門的な文章の読み方、文章の書き方、資料の調べ方、他人の意見の聞き方、問いの持ち方などについて基本的なところから指導が必要であり、演習I～IVで専門的な学びに割ける時間が減少しているという課題が指摘されて久しい。この問題について抜本的な解決を図るために、経済学部では、入門セミナーの内容刷新に取り掛かった。しかし、どのテーマにどれだけの時間や労力を使うべきかという問いに対する判断は容易ではない。試行的なアカデミック・スキルに関する授業についてアンケート調査を行うことで客観的なデータを積み重ね、次年度の本格実施に向けて、学部として取り組むことのできるカリキュラムを確立することができることを期待する。