平成28年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「重点テーマ」

重点テーマ・目的・期待する効果等

(1)テーマ

多人数科目の主体的な学びの追及と、科目による満足度・受講生数のばらつきに関する調査

(2)目的

経済学部で満足度の高い授業は、5限目に実施される30名から50名の講義に多い。しかしながら、社会科学系学部の宿命として、すべての講義を50人程度で実施することはできない。本年度は、多人数であっても、受講生が主体的な学びができたと感じ評価している科目において参観授業を実施し、学生が多人数科目で主体的に学ぶための工夫について、教員間で情報共有することによって、授業を改善するヒントとしたい。  講義により受講生の満足度や受講生数にかなりのばらつきがある問題については、受講環境(何限目であるか、受講生の規模は適切か、学びたい科目が選択できる環境か)と講義の質(講師は熱意があるか、主体的に学べたか、知的刺激や成長実感が持てたか)の双方に着目し、ばらつきの原因が、単に受講生の興味・関心によるものなのか、別の要因によるものなのかを明らかにするために、継続的に調査を行う。

(3)期待する効果

本年度の経済学部の学部授業・カリキュラム改善に向けた目標として、受講環境(何限目であるか、受講生の規模は適切か、学びたい科目が選択できる環境か)と講義の質(講師は熱意があるか、主体的に学べたか、知的刺激や成長実感が持てたか)の双方に着目し、受講生の満足度のばらつきを小さくすることをめざしたい。
5限目に行われている講義は満足度が高く、主体的な学びという点でも高評価である反面、受講生数(出席者数)が30名から50名前後と低迷している。これらの人気科目をより多くの学生に受講してもらえる環境作りについて検討を行いたい。次に、2限目から4限目科目の中には極端に受講生が集中する科目があり、主体的な学びという点で、5限目科目に比べて評価が低くなる傾向がある。同じ曜日・時限に選択できる科目が少なく、受講生数が集中せざるを得ない状況がないか、受講環境面で点検を行い、5限目の稼働率を上げながら、受講生数の集中しがちな2から4限目の受講科目の講義の質(主体的な学び)を向上させることによって、全体として講義の満足度が上がることを期待したい。
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