平成28年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

本年度の経済学部は「中~大人数講義の授業の質の向上」を目標にしている。そこで、中間報告では、100人以上の講義科目の中で、受講生が主体的な学びができたと感じており、しかも満足度の高い科目(14科目)に寄せられた受講生のコメントに焦点を当ててみた。ここに注目したのは、授業が支持されているポイントを整理し、中~大人数講義の授業の質の向上のヒントとするためである。

コメントに書かれた講義の調査を整理すると、簿記のように作業を伴う科目を除くと、講義内容の面白さと共に(1)講義の中で効果的に映像を利用する(中東経済論、企業経済論)、(2)パワーポイントと板書を計画的に併用する(アメリカ経済論、ゲーム理論)、(3)重要な用語や概念を空欄にした穴埋めプリントの配布もしくは毎回の小テストの実施(ファイナンス論、経済政策、環境経済学)等、授業に集中させる仕掛けがある科目が受講生からの支持を集めていることがわかった。総じて、どの科目も授業の準備に時間がかけられている傾向があり、教員の講義に対する熱意という点でも高く評価されていた。

教員の中には、レジュメや穴埋めプリントの配布に抵抗を感じる向きもあるようだが、中~大人数講義で、受講生を講義に集中させ続ける他の方法はなかなか見いだせない。今回、このような講義をもっと増やして欲しい、と評価された科目は、講義内容の面白さに加えて上記のようなきめ細かな授業対応がされている科目であった。秋学期に向けて参考にしたい。

2.「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

参加人数

①「公開授業」:「企業経済論A」沈政郁 先生
2016年6月16日(木)1限、5303教室
授業参観者8名
②「ワークショップ」:秋学期に一括実施
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