平成28年度 秋学期 公開授業&ワークショップ 実施報告

実施日時・場所・参加人数

  1. 「公開授業」:2016年11月7日(月)~12月28日(月)の期間に実施。10号館情報処理教室
    教員15名程度が参加
  2. 「ワークショップ」:2017年1月11日(水) 3限、14108セミナー室
    教員18名程度が参加

ワークショップでの意見交換内容

昨年は「基礎プログラミング演習I」、「基礎プログラミング演習II」、「発展プログラミング演習」および「発展プログラミング演習II」の公開授業を行い、新たに試みた少人数クラスの教育効果に関して検討を行った。昨年度に、これらのプログラミング演習科目で単位を修得出来なかった学生は該当する演習の再履修クラスの今年度の受講が義務付けられている(グレード制)。今年度は、これら4つの演習科目の再履修クラスの公開授業を行った。また、今年度から開講した応用プログラミング演習(3つのクラス)の公開授業も行い、プログラミング演習改革から2年目の実態の総合的な検討を行った。また、基礎数学教育に関する意見交換も行った。
プログラミング演習は、コンピュータ理工学部の基盤をなす科目であり、この科目の習得は学生のその後の学習に大きく関係してくる。そのため、昨年度より少人数教育とグレード制の導入をおこなった。今年度は単位取得が認められず、再履修となったクラスの実情に関して検討を行った。担当者からの報告では、受講生の半数程度が演習から落ちこぼれており、上位層と下位層との乖離が激しいという事であった。プログラミング演習の単位を修得(合格)できないとその後のカリキュラムの履修に大きな支障が生じるため、この問題は引き続き検討を行う必要がある。
今年度から開始した応用プログラミング演習は選択科目であるためか、履修者の意欲は高く、プログラミングの理解をさらに進めたいという前向きの学生にとっては有効な講義として機能していると思われる。データ解析をテーマとする応用プログラミング演習では、固有値や固有ベクトルなどの数学的な基礎の内容の理解において困難が見られ、基礎数学の講義との連携が必要と思われる。 基礎数学科目である「微分積分学I, II」および「線形代数学I, II」は現在、理学部数理科学科の教員に担当を委ねているが、来年度からは本学部のスタッフが担当するため、講義内容に関して確認を行った。新たに担当する教員2名からそれぞれの講義での内容の説明があり、専門科目からの要望などがあれば積極的に伝えて欲しい旨の依頼が行われた。再来年度から新設される予定の情報理工学部では、基礎数学科目が必修科目から外れるため、数学の基礎学力の低下が懸念され、学生の履修を啓蒙する働きかけが必要であるとの共通認識を確認した。
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