令和元年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

新学科への移行にともない、従来のイントロダクトリー科目とそれ以外から、導入科目とそれ以外に変更して、調査を実施した。
導入科目以外の結果(プログラム平均)については、昨年度春学期と比較しても、それほど大きな違いは見られなかった。「シラバスを読んだ」(設問2-1)、「シラバスを参考にした」(設問2-2)のスコアが若干下がっているので(4.12→4.07、4.10→4.02)、学部教員間で共有し、履修登録にあたってシラバスを読むことを徹底させる必要がある。一方で、「身に付く力が付いたと思う」(設問8)のスコアが上がっている。各科目でどんな力が身に付くのかを学生に意識させることを継続させていきたい。
導入科目の結果(プログラム平均)を昨年度春学期のイントロダクトリー科目のそれと比較すると、いくつか変化が見られる。まず、「シラバスを読んだ」(設問2-1)のスコアが3.60から3.77に上がっている。1年生はシラバスを読んで履修登録することに慣れていないが、ガイダンスなどを通じてより一層促していきたい。「履修に満足している」(設問7)と「身に付く力が付いたと思う」(設問9)のスコアも、それぞれ3.89→3.98、3.52→3.71に上がっている。しかし、「リーディング・ドメインの選択に役立ったと思う」(設問8)については3.82であり、昨年度の「学科選択に役立ったと思う」の3.94よりダウンしている。学科選択と比べると、リーディング・ドメインの選択はわかりにくいのかもしれない。少人数の必修科目である基盤科目の授業を通じて、リーディング・ドメインの考え方や選択方法について、周知を図っていく必要がある。

2. 「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

  1. 公開授業:
    「財務諸表分析」石光 裕 教授
    令和元年5月9日(木)3限 SR204教室(真理館)参加教員数1名
    「流通史」吉田 裕之 教授
    令和元年5月14日(火)1限 518教室(大教室棟)参加教員数1名
  2. ワークショップ:
    令和元年6月5日(水)10:45~12:15 5号館2階 ミーティングルーム2

ワークショップでの意見交換内容

「財務諸表分析」については、松下先生から、「大きく捉えて、細かく見る分析のコツ」「①前回の振り返り、②その日の授業内容、③授業内容を踏まえたワークの三部構成における飽きない時間配分」「ユナイテッドアローズやZOZOといった、学生に身近な企業を取り上げていること」といった気づきの共有があった。
「流通史」については、松本先生から、「パワポやビデオを活用する授業が増えている中で、板書を中心とした授業である。このように、講義には多様性があってよいのではないか」「遅刻や私語が少なく、規律が確保されている」「学生には難しい(歴史のことなので、学生にはなじみが薄い)内容だが、レベルを下げずに授業しており、学生もそれについてきている」といったコメントがあった。
上記の気づきやコメントをもとに、参加者でさらに意見交換が行われた。
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