平成28年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

授業満足度、社会との繋がり、学科選択判断などにおいて、イントロ及びイントロ外科目共に、3.95~4.15の高い水準を維持している。しかしながら、事前事後学習の必要性を感じているものの、実際の勉学時間はまだ向上されていない現状が浮き彫りになった。受講人数、科目特徴、評価方法、教員区分、学年などを考慮した綿密な分析をベースに学習習慣付けによる学力向上を図る。

2. 「公開授業&ワークショップ」についての報告 

(1) 参加人数

  1. 「公開授業」:春学期には、4名の新任教員の希望した、佐々木先生担当「組織間関係論」(4月19日)、福冨先生担当「マーケティング概論」(4月21日)、中井先生担当「会計ファイナンス入門」(4月18日)、中野先生担当「サプライチェーンマネジメント論」(4月26日)を実施。
    秋学期には経営史入門(上野教授担当、10/18、2限)を実施。
  2. 「ワークショップ」:春学期 5月11日(水)午後1時~3時30分実施(10名出席)。
    秋学期 10月19日(水)午前10時45分~12時15分(5名出席)。
    10月19日(水)午後1時15分~2時(教授会時)情報共有会(4教員の演習運営紹介と意見交換会)実施。

(2) ワークショップでの意見交換内容

インタラクションのある授業の運営、授業目標の明確化のための工夫、その他(moodle、SNSなどのITの活用、学生の質と状態、評価方法などについて意見交換。他方、少人数授業(ゼミ)に関する情報交換の必要・要望のため、10/19教授会前(約45分)に、井上、市川、久保、金光ゼミの活動及び運営管理についての発表と意見交換会を開催した。今年度テーマである「授業に関する教員間の情報共有の活性化と初年次教育の充実化」の進展があったと判断できる。

3.総括

(1)1.と2.において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

初年次に経営学への興味を引き起こしつつ、基本諸概念を学ばせるイントロ科目の設置、今後の体系的な授業履修を提示している点。

(2)1. と2. において確認された改善すべき点

事前事後学習と教育の質の向上を図るため、なるべく大規模授業の低減を図ることで、事前事後学習を促せる体制を整えて行きたい。

4. 次年度に向けての取り組み

①継続的に公開授業を実施し、ワークショップの活性化を図る、②ワークショップの議論内容を学部教員で広く共有し、授業改善に努める、③少人数授業、とりわけ演習についての意見交換会を継続的に実施する。
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