平成27年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

1.結果の総評

経営学部では1年生向けの「イントロダクトリー科目」および「イントロダクトリー科目以外の講義科目」についてアンケート調査を行った。設問7「総合的に見てこの科目の履修に満足している」の学部平均(出席回数80%以上を対象)において、イントロ科目では4.11(昨年3.94)、イントロ科目以外の講義科目では3.90(昨年4.10)であり、おおむね満足できる調査結果となったが、イントロ以外科目の数値が若干低下した。その他の項目については、今後精査して改善を行いたい。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

(1) イントロ科目およびイントロ科目以外の講義科目の共通課題

  • 「身に付く力」が実感できたかということに関連して教員独自の設問を設定している教員が少なかったこと。

(2) 学生諸君へのシラバスに対する認識の徹底化

  • 事前にシラバスを読んで受講する【設問2-2】をみると、イントロ科目が3.81(全学平均3.39)、イントロ以外科目が4.10(全学平均3.39)で大きく高い値で何れも全学平均を上回っている。また、学生のシラバスに関する関心度が高くなっており、学部の取り組みの効果が出始めていると判断できる。これまでの教務委員を中心に各教員のシラバスの精査を行って質の向上に努めた成果だと思われる。引き続き、講義中にシラバスの重要性を学生に説くよう努めていく。また、会計と財務関連のイントロ科目において事前事後学習が重要であると自覚する割合が高くなった。

(3) 企業や社会とのつながり

  • 設問6で「企業や社会とのつながりを意識しながら受講することができた」との回答がイントロ科目で3.57、イントロ以外で3.56であったが昨年に比べて少し低いものであった。決して低い数字ではないが、実学重視の経営学部としては更なる向上を図りたい。

3.2の各項目についての改善計画

  • 昨年度と同様、教務委員会によるシラバスのチェック活動と共に、担当教員による指導を促すようにする。また、担当教員などと協力し、イントロ以外の科目などにおいても事後事前学習時間の充実化につなげていきたい。
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